BEHRINGERのGDI21 V-Toneについて。出音については音声サンプルのページを、他の機器と組み合わせた活用例についてはギターイフェクト総合を参照。
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この記事は筆者が2011年9月に購入した個体に関するもので、その後のバージョンアップや仕様変更に追従していない、あるいは個体差や環境の違いを考慮していない記述があります。最悪のケースとしてたとえば、筆者が自分の不注意で壊した機材を(そうと知らずに)「粗悪品」と評している可能性もある、ということに注意してください。
単品アンプシミュレータなので変調系やディレイなどは入っておらず、一般的なデジタルマルチと比べると出せる音色の種類は少ないが、分厚いのに割れないクリーントーンも、刺激的なのに無駄暴れしないドライブトーンも、実に筆者好みである。
音声入出力の性能も申し分なく、筆者の手元では、ベキベキに歪ませてもゲートなしでまったく支障ない(これって凄いことだよ)。ごく高域にわずかなバックグラウンドノイズがあるが、通常の使用には影響ないと思う(DIモードの出力を非常識なくらい増幅してやっと気付くくらい)。ただし言うまでもないことではあるが、GDI21への入力より前で入ったノイズ(ギターのピックアップが拾ったものや、ケーブルから入ったものなど)は普通に増幅される。
またツイードモードのみDRIVEが小さいと相対的なノイズレベルが高くなるので、ラインレベル近い大入力を小さいDRIVE設定で受ける用途には適さない(後でまた触れるが、ツイードクリーンモードではDRIVEを下げれば下げるほどノイジーになり、上げればノイズの影響が減る)。といいつつも、筆者自身はDRIVEをかなり下げてツイードクリーンを使うことが多く、ツイードホットでゲイン最小からちょっと上げレベル12時なんてのもかなり好きなセッティングで、結局は他の機材や好みや都合との兼ね合いになる(音声サンプルのページでツイードクリーンDRIVE9時付近での録音も公開しているが、それほど酷い音ではないと思う:もちろん、ユニティゲイン近い設定にこだわらないなら、DRIVEを上げることでローノイズにできる)。
直結フルテンにしたダブルコイルのフロントからライトゲージの弦を思い切り鳴らした(フラットピックストロークまたは親指プラッキング)ときに「ギリギリクリーン」になるのがツイードクリーンDRIVE9時くらいで、有り余るほど広大なダイナミックレンジを用意しているわけではない。ただし10dbuくらいの入力でもDRIVE最小ならクリップしないため、入り口が狭いわけではなく、アンプシミュレータで歪んでいるだけ(DIとして使えるのもだいたい10dbuくらいまで)。すでに触れたツイードホットでゲイン最小からちょっと上げも、クリーンだと言い張ればクリーンで通るくらいの鳴り方(小型チューブアンプっぽいイメージの音色で、ゲインを上げるとクランチも簡単に作れ、シングルコイルによく合う:ダブルコイルならツイードクリーンでゲインを上げた方が筆者好み)。
操作性にも大きな難はなく、音量調整が多少面倒なのと、EQツマミにはセンタークリックが欲しかったなというくらい(ペダルイフェクタとフロアイフェクタの中間、ややペダル寄りな外形と操作性)。2つの出力ジャックを同時利用できるのも地味に便利。
単体で「なんでもできる」わけではないが、得意なことをやらせてやれば高い実力を発揮し、その得意ジャンルが使い勝手のよいポジションにうまく収まっている印象。筆者の手元で出ている音については音声サンプルのページ、他のイフェクタとの連携例についてはギターイフェクト総合のページを参照。
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デリケートな問題なので、使用や購入を検討する場合は各自最新の公式情報を得ること。
マニュアルを参照すると「9V, >50mA DC regulated」「2mm DC jack, nagative center」とあり、ちょっと妙である(コンパクトイフェクタは普通2.1mm)。ベリさんのことなのでまた「2ミリぐらい」とかアバウトなことを言っているのかなと思い、同社のACアダプタPOWER SUPPLY PSU-SBの仕様を調べたところ「typical DC-type 2.2 mm plug」とある(なんだそりゃ)。
仕方なく2011年9月にサウンドハウス(BEHRINGERの正規代理店)に問い合わせたところ「動作確認が取れているのはBOSSのPSA-100Sだけ」という回答を得た。筆者の手元の個体についてPSU-SBとPSA-100Sの両方でテストしたところ、PSU-SBだとプラグが少し余ってスリーブ部分が露出するが、どちらでも動作には変化がない。2012年2月追記:モデルチェンジ後のPSU-SBでも試したがやはり変化なし。
カタログ通りに微妙な寸法差があるのかどうか目視ではよくわからなかったが、PSU-SBのプラグが余るのは単純にプラグが長いからだと思われ、他のBEHRINGER製コンパクトイフェクタ(TO800やTM300などパッケージに「PSU-SBが純正アダプタ」という表記があるもの含む)に使っても、完全にはスリーブが隠れない。
よくわからない話ではあるが、代理店が(「PSU-SBで動かない」とは言っていないが)「PSA-100Sで動く」と言っているわけだから、とくに理由がなければPSA-100Sで動かすのが無難だろうという気がする(どうせ機能に変化はないのだし、ACアダプタの値段も大騒ぎするほどは違わない)。筆者の手元の個体についていうと、BEHRINGERの他のコンパクトイフェクタほど図太くはないものの、それほど電源に敏感なわけではない。
なお電源スイッチはついておらず、ACアダプタを接続すると(直前にDIモードで使っていても)アンプモードで起動する。パワーディストリビューターなどで電源を一括管理している場合はとくに、接続先機器のゲインを上げっぱなしにしないよう注意したい(一般論として、ゲイン上げっぱで電源を切るのもどうかと思うが)。音声入力プラグが挿さっていなくても電源は入るしモード切替もできる。
ネーミング担当者は絶対面白がってやってるよね・・・という話ではなく、この機種が意図する接続形態は多分「DI」に準ずるものだろう。つまり、メーカーはおそらく「ギター>GDI21>ミキサー(>PAスピーカorモニタスピーカ)」という接続を想定していると思われる。
何が言いたいのかというと、まずGDI21に直接ヘッドフォンを接続しても、普通の機種だと左からしか音が出ない(バランスアウトをムリヤリ分ければ左右逆相の音は出せる)。また、GDI21からギターアンプに信号を入れると、アンプシミュレータ>キャビネットシミュレータ>マイクシミュレータ>実機アンプ>実機キャビネットと通過することになる(はず)。その音が好きなら問題はない(後述するように、実際筆者は好き)が、メーカーが想定している出力先は「普通のスピーカ」または「ハイファイ系キャビネットのギターアンプ」だと思われる。またコンプあたりが必要なら別途用意しなければならない(ディレイや変調系などはミキサーの後にライン機器で被せる前提なのだろうが、前に入れたければやはり別途必要)。
またすでに触れたように、他のペダルからラインレベル近い信号を入れ、DRIVEをごく小さく設定すると、ヒスノイズ(とはちょっと異なる、高域の矩形波に近いようなジュワッとしたノイズ)が耳につくことがある。モードによって挙動が異なり、ツイードクリーンではDRIVEを上げLEVELを下げるとノイズは小さくなる。いっぽうツイードホットではDRIVE12時くらいがもっともノイジーである(筆者の手元の個体は)。マーシャルとメサブギのモードでは不自然な挙動は感じなかった。機器の内部でノイジーになるのか外来ノイズに弱くなるのか確認できていないが、ともあれ、楽器直の小さい信号をDRIVEでそれなりに増幅してラインレベルで出すのが本来の使い方なのだろう。なお、LEVELツマミに衝撃を与えると出力ラインに乗るというご愛嬌もあったりするが、たいした音量ではない(実機チューブアンプのマイクロフォニック挙動に比べたらあってないようなもの)。
接続については、ミキサーのチャンネルさえ空いていればどうということはない。最終出力がヘッドフォンならリバーブはちょっと欲しいが、単機運用もラクでよいしお好みで。オマケ付きのDIとして考えると、2011年11月現在、ACアダプタで運用できる貴重な選択肢になる(価格的にDI専用で使っても惜しくないのが嬉しい:BDI21やADI21も同様)。筆者がざっと探した限り、専用品のローエンドで比較的入手性がよいものはVISUAL SOUNDのPURE TONEくらいしかなく、GDI21と比べると価格が倍以上で出力も1つしかない(クリーンブースターも似たような価格帯になる:ベリさんペダルのPB100 Preamp BoosterやAB100 Guitar Amp Selectorなら、相変わらず例外的に安い)。
ファンタムや電池で動くアクティブDIも普通に手に入るがそれなりにメンドクサイので、けっこう嬉しい話(電池動作のアクティブDIを電池ソケット付きのACアダプタで運用する手はあるのだが、ケースが開けっ放しになるとか、ケーブルが下敷きになるとか、鈍臭い形になりがち)。しかも、DI動作時にも2つの出力が普通に使えるため、スプリッターとして機能する(ムリヤリなので実用性があるかどうかわからないが、変換アダプタとインサーションケーブルを使うとアンバランスモノを3本(うち1本は逆相)引き出せる)。ただし、単機だとアンプ動作時にリアンプ用のデータを残すことはできない(2台用意するとか、別のDIから入力をもらうなら普通に可能)。
なお、モノラルスイッチつきのヘッドフォンがあれば直結でも音は出るが、ライン出力用アンプの負荷にするにはヘッドフォンのインピーダンスはかなり低いため、異常発熱などの危険がある。
スイッチから。AMP選択は「TWD」と「BRIT」と「CALF」で、基本的にはここを変更したらDRIVEツマミも調整が必要。ツイードもメサブギも鳴らしたことがなくわからないが、少なくともマーシャルでガッツリ歪ませた音はかなり似ている。ノイズが少なく無駄暴れしないため「チューブアンプの音そのもの」というキャラではないが、出すべきニュアンスがキッチリ出ている感じ。
MOD選択は「CLN」「HI G」「HOT」で、単純なゲイン加算ではなく色付けが異なる(たとえばCLNでドライブ量を上げたのとHOTでドライブ量を下げたので、同じ音にはならない)。CLNは「チューブのクリーントーンっぽさ」をかなり強調した感じ、HOTはオーバードライブした音色、HI GはHOTよりもハイが落ちた格好、かな(ドライブトーンはHI Gの方が使いやすいが、マーシャル(BRIT)に限って言うと、HOTの方が実機の音に近い気がする)。まあ使えばわかるだろう。
MICは「CLSIC」「CNTR」「OFF X」で、素直な音が出るのはCLSIC(クリーントーンはもちろん、ベキベキに潰した音をぶっ放す場合にも合う)、CNTRは「篭らせた」ような音(フロントを歪ませた場合などに合う)でOFF Xは「詰まらせた」ような音(リアを歪ませた場合などに合う)。EQよりもまずこちらを活用すると見通しがよくなると思う。そのEQだが、2極でかなりガッツリ効く(用途としてはフロントピックアップからツイードのHOTを使う場合にローを絞ったり、マーシャルのHOTでハイが出過ぎたときにちょっと抑えたり)。
DRIVEとLEVELは普通に名前通りの機能。DRIVEを上げてギター本体のボリュームを絞るのと、DRIVEを下げてギター本体のボリュームを上げるのとでちょっと違った音になる(前者の方が歪みっぽさが強調される)。クリーントーンのバリエーションを単体で出す場合や複合クランチの初段に使う場合などは、ギター本体のボリュームも有効活用したい。
余談だが、ベリさんはこの操作方法が気に入ったらしく、GM108など他のV-TONEシリーズにも使い回している(本家であるSansAmpのGT2はもちろん、PALMERのPOCKET AMPなど同様の操作方法を採用する製品がけっこうある)。ドライブ系の音色にしたときは出力レベルもついでに下げてくれたらもっと便利なのになと、ちょっと思う。
強く歪ませてもローノイズでDIとしての性能も優秀なため、やはり初段に持っていくのが順当ではないかと思う。マニュアルに「When deactivated, the GDI21 functions solely as a standard transparent DI box」とある通り、いわゆる「トゥルーバイパス」ではなく「ユニティーゲインのアクティブDI(=バッファアンプ)を通した音」になる(筆者にはメリットばかりでデメリットがないように思えるのだが、他のメーカーも真似してくれないだろうか)。ただしすでに触れたように、アンプモードで使うと単機ではリアンプ用のデータが残せない。
前段にブースター(試してはいないがコンプでもよい)を置いて入力レベルを上げてやると、さらに刺激的なガチガチのドライブトーンを出せる。またTO800を前に置いてトーンを上げると、ダブルコイルでメサブギホットを鳴らす場合などにけっこう合う。ただ、単体で音色の完成度が高いため、あまりイジるよりはギター直で繋いでやった方が持ち味が出るように思う。
また価格が非常に安い(筆者の購入価格は2580円@サウンドハウス)ので、ABスイッチのようなものを導入せず、GDI21自体を複数台用意して直結する形でも費用的な負担が小さい(ラインレベルorDIの出力が得られるので、後ろでまとめたり分配したりするのは簡単)。単純なブースターとして動作するモードがあればサイコーだった気もするが、やはり名前どおり後段にはミキサーを持ってくるのが順当なのだろう。
ちょっと面倒なのはモードごとの音量差で、基本的には音色を切り替えるごとにLEVELを設定し直すことになる。または、LEVELを9時くらいに固定して、出力の変化は後段の機材で(当然、最大音量で歪まない設定からゲインを絞って)吸収する方法もある(クリーントーンなら、DRIVEとLEVELが両方9時くらいだとDI動作とあまり変わらない音量が出る)。もちろん、DI動作時に音量が下がっても構わないなら、LEVELツマミだけで音量を調整してもまったく問題ない。
筆者は結局、後段にUS-100(パソコンとは接続していない)を置くことにした(余った出力はDI動作前提でMIC200に渡し、ミキサーで合流させているている)。LEVELツマミが効かないDI動作時の音量をコントロールするとともに、US-100のOUTPUTツマミで最大出力を決め打ちしつつINPUTツマミでゲインを調整する使い方ができて便利である。リミッター的な動作(安全装置というよりは「クリップするならここ」というポイントを明確にする役割)を期待した使い方なので、専用機があるならそちらの方がよいだろう。
US-100の場合、マイク端子(またはギター端子)に入れるとスプリットでき、GDI21が2台あるときはライン端子に入れるとゲインは共有になるが別チャンネルで増幅できる(背面のスイッチも活用すると、3入力+オマケで直結が利用できる:ベキベキにドライブさせてマイク入力に突っ込んでも、GDI21のLEVELツマミが12時でUS-100のINPUTツマミが最小なら、筆者のギターではクリップしない)。US-100に限らず「ラインレベルの信号を突っ込んでも壊れないプレーン音色のアンプ」を後ろに置くのは、けっこう便利なんじゃないかと思う(筆者の場合は後ろにパッシブミキサーを噛ましているので、さっさと信号レベルを上げてしまいたい都合もある)。
追記:配置を変更して、GDI21>TO800>スプリッター(パッシブミキサー)>US-100とMIC200という形にした(GDI21のバランス出力はUS-100のマイク入力に直結し、背面スイッチで選択:DI>マイクアンプと通るので正真正銘のクリスタルクリーンになる)。ここまでの段で、アンプトーン、スクリーマートーン、クリスタルクリーンのすべてを網羅でき、GDI21をウェーブシェイパーとして使うのにも適する。後段はいったんまとめてからG1N>PANDORA miniと渡して幅を広げている。
GDI21本体にキャビネット+マイクシミュレータが搭載されているので冗長ではあるのだが、後段にPANDORA miniを繋いでキャビネットシミュレータだけ動かしてみたところ筆者好みの音になった(ついでに、ゲイン差の吸収もPANDORA miniでできるし、ディレイやリバーブはもちろん、あまり筆者好みではないが変調系も一応足せる)。なんでも試してみるものである。
音作りの手順としては、MICをCLSICにして外部キャビネットシミュレータをバイパス、欲しい音色によってAMPとMODとDRIVE(とLEVEL)を調節、ギター本体のボリュームも参加させて微調整、キャビネットを選択、MICツマミやキャビネットのゲインと入力レベルのバランスなどで微調整、望みの音にならなかったら最初に戻る、とやればセッティングが見つけやすいと思う(まあ好みだけど)。
出せる音色の幅が大きく広がり、筆者の手元ではEQ(ミキサーのチャンネルEQを使用、GDI21本体のものはセンター固定)が最終微調整専用になった。
すでに触れたように、マーシャルのドライブトーンがそれっぽい。実機と違ってノイズも(フィードバック奏法はできなくなるが、ヘッドフォンを使えばハウリングの心配も)少なく、なにより自宅で音が出せてたいへん便利である。メサブギやツイードも、フィールが実機にどれだけ似ているのか筆者は知らないが、出てくる音はかなりいい感じ。どの音色も「実機アンプそのものの音」というよりは「アンプにマイクを立ててミキサー以降でチマチマとイジったらこんな感じになるよね」といった辺りを狙っているように見受けられる。
指弾きクランチは後段のペダルで歪ませた方が筆者好みだった。ツイードクリーン単体でのクランチは、高域が豊富で低域がやや少ない入力が合うようで、シングルコイルのフロントからピック弾きするといい感じになった。すでに触れたように、ドライブトーンにブースターを使うと非常に刺激的なベキベキの音色も作れるが、本領を発揮するのはやはりギターを直接繋いだときだと思う。後ろに時間空間系を置くのはまったく問題ない。
マーシャルやメサブギのクリーンやツイードのホットは、後段に別のシミュレータを置いて「穏やかに潰れる」アンプを通すと面白い音になる。とくにGDI21ツイードクリーンorホット>TO800>G1Nツインorハイワットクリーンと繋いだ音は筆者好み。後段にPANDORA miniを使う場合、4X12VOX、4X12CLS、1X12TWDあたりが面白く、ツイードホットゲイン全開>G1Nツイン>4X12VOX(プレゼンス高め)と出すと、チューブアンプ直結のクランチみたいな雰囲気が出せる。メサブギのホットはシングルコイルで叩くと爽快に鳴る。
GDI21本体ではあまり歪ませないブースター的な使い方(一種のウェーブシェイパーとして機能する:欲を言えばキリがなく、クリーンブースターとして機能するモードも欲しかったし、DRIVEを下げるとノイジーになるのがまったく気にならないではないが、クリーンでないブースターとしての使い勝手は悪くないと思う)では、練習用に用意してあったTWD 1X 12と4X 12MDNの組み合わせ(GAIN3前後、TREBLE8~10、MIDDLE7前後、BASS1~3くらい、プレゼンス全開)やAC 15と4X 12VOXの組み合わせ(GAIN2、TREBLE6、MIDDLE7、BASS6)あたりが楽しかった。
反面、単体でのバリエーションはそう多くないし、初段に置いて本領を発揮する仕様なので他のペダルを前に置く使い方がイマイチ窮屈になる(出せる音色が少ないわけではないが、それぞれの種類の中で変化を求めると制限がある、ということ)。まあそっくりそのままアンプの代わりになるわけもないので、苦手があることをつつくよりは得意な音や好きな音を楽しんだ方が生産的だろう。
見た目に同系統機種っぽいTM300も買ってチェックしてみた。
詳しくはその他のページで触れているが、楽器直だとややノイジーにはなるものの、大差ない音が出た。