HD400


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<この記事は書きかけです>

BEHRINGERのHD400 MicroHDについて。

重要な情報
この記事は筆者が2011年6月に購入した個体に関するもので、その後のバージョンアップや仕様変更に追従していない、あるいは個体差や環境の違いを考慮していない記述があります。最悪のケースとしてたとえば、筆者が自分の不注意で壊した機材を(そうと知らずに)「粗悪品」と評している可能性もある、ということに注意してください。

ハムデストロイヤーだがグランドリフター

そうじゃないかという気はしていたが、CT100で調べたところグランドが浮いている。3極2本出しなどで片方だけリフトしたい場合もあるかもしれないし、スイッチ切り替えにして欲しかったなぁ。

バラしてみると、基盤にフォンジャックとトランス(「J60-81601-51154」「LEI-4 BA10」という表示があるが仕様などはわからなかった:カタログスペックでは500Ω受けの600Ω出し)がくっついているだけ。AC hum(日本語マニュアルだと「50Hzのハム音」)を除去するとあるから、見えないところにノッチも乗っているのかもしれない(単にローが落ちているだけかもしれないし、グランドのリフトor接続を選べる=結果的にハムノイズを減らせると言い張っているのかもしれない:なんか後者臭い気はする)。

もちろん、ホットとコールドがバランスしている限りグランドがどう揺れても関係ない(ホット電位をh、コールド電位をc、出力グランド電位をgとして、h-g-(c-g)=h-g-c+g=h-cを検出するのだから、クリップさえしなければgの値は任意でよい)のだが、トランス出力をキッチリとバランスさせるには入力がバランスしている必要がある。

ようするにこれはバランス受けバランス出しのグランドリフターである。無改造で他の目的に流用するとしたら、バランス>アンバランスの変換(出力先でコールドをグランドに落としてやれば、比較的安全にアンバランス変換ができる:浮いたグランドの向こう側でショートさせる格好)くらいだろうか。

とりあえずで試した結果

最低限の準備として、出力は3極で出してバランス受けしなければならない。これを怠るとノイズが増えるばかりで噛ます意味がなくなる(アンバランス変換自体が目的の場合は話が別)。

で、マイク(CM5)を繋いでみたところ、あんまり変化がない。もとが「2番と3番だけ結線して1番はシャーシに落としてる」機種なので、単純にトランスでロスが出るだけなのは理屈で考えてもわかる。

エレキギター(パッシブピックアップからHD400を経由してギターインプットへ)はゲインが落ちた。どーせグランドが浮いてるんだから、2極プラグで入れたらバランス出しでノイズが減らないかなと思ったのだが、どうもロスの方が大きいようだ。まあエレキギターのハムはコイルが拾ってるものが主で、ケーブルから入るものは(シグナルレベルが高い分)マイクほど影響しないから、ゲインが落ちなかったとしても大した効果は出ないだろう。

半分ネタで買った機材とはいえ、このままでは使い道がなくもったいない。どうしたものか。



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