Nyquistプラグインを自分で書く


作業のしかた

とりあえずAudacity公式ページのNyquistのヘルプには目を通しておくべきだろう。Nyquistプラグインのダウンロードページで手に入る各種プラグインのソースコードも参考になる。リファレンスマニュアルはカーネギーメロン大学のRoger B. Dannenberg という方がメンテナンスしているようで、残念ながら日本語版はない(が、読まないと手も足も出ないので気合で読む)。

プラグインを使う際、Audacityはその都度プラグインファイルを読んでくれるので、ソースを書き直して保存>プラグインの実行画面でdebugボタン>エラーが出たら修正、という繰り返し作業が可能(あまりスマートではないが)。

イコライザやバンドパスフィルタなど、既存の関数に丸投げするプラグインは非常に簡単に作成できるが、ifやcondの仕様がかなり泥臭いので、vstプラグインが書ける環境があるならそちらの方が楽かもしれない。

注意点

AudacityのNyquistプラグイン機能は完全なものではなく、フルバージョンのNyquistとは挙動が異なる。Audacityをインストールしたフォルダ配下のNyquistというフォルダに拡張子が.lspのファイルがあり、そこに記述された関数をNyquistから呼び出して使えるのだが、フルバージョンのNyquistにはあってAudacityのNyquistにはない.lspファイルがいくつかある(reverb.lspやcompress.lspなど)。フルバージョンのソース(.lspファイルはlibフォルダに入っている)からファイルをコピーしてやっても動かない。

このため、リファレンスマニュアルで「これこれの関数を使え」と書いてあっても、Audacityでは使えない場合がある(恥かしながら、筆者はこれでかなり悩んだ)。また、フルバージョン用に書かれたNyquistプラグインが正常に動かない場合がある。



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