すでにだれかやってそうだが(10/04/16)

MSマトリックスについて自分が書いた説明を読み返していてふと気付いた。

S成分にどんな加工を施してもM成分をイジらなければ、少なくとも理論上、定位が動くだけで「左右合計の出力」は変わらない
これって「適切に増幅処理をすれば、ステレオの左右合計を変えないまま、片方チャンネルだけ任意に音を変えられる」ということなんではなかろうか。

手順としてはこう。まず「ステレオの左右合計」として出力したい音声を用意する(仮に「s」としよう)。できれば音圧の最小値が高い音源がよいと思う。つぎに「任意の音声をもう1つ」用意する(今回はこれを左チャンネルに入れるので仮に「l」としよう)。音量は適宜調整する。残ったチャンネルの音はsからlを引き算して求める(仮に「r」としよう)。l + r = s なのでr = s - l という理屈である。

で、lを左チャンネル、rを右チャンネルに配置したステレオ音声を合成して「左右のスピーカが近くて同じ向き」な機材から再生する。もちろん、やっていることは「左右のスピーカから逆相の音を出して無音を作ろうとする」のとあまり変わらないわけで、混ぜた音も普通に耳に入るわけだが、スピーカからの距離や角度によって混ざり方が微妙に変わる。使い道はぱっと思いつかないが、何か面白いことはできないだろうか。

もしかすると、左右のスピーカでステレオ音声と考えるより、複数ユニットのキャビネットでユニットごとに別の音を出すと捉えた方が応用しやすいかもしれない(ギターアンプJC-120のコーラスイフェクトなどはこれに近い発想)。入れる音も「逆相で干渉させる」だけでなく「似た音でコムフィルタ様の効果を狙う」手がある・・・とは言ってみたけど、どーやっても飛び道具だなぁ。


アバウトに弾いてみる(10/04/30)

最近右手が痺れて鍵盤に触る気になれない(パソコンのキーボードもけっこうツラい)のだが、ギターはアバウトにやってもけっこう楽しいことに気付いた。ピック弾きでジャカジャカやったり、痺れた指で適当にアルペジオやストラミングをやったり、楽器のキャラとしてズボラな弾き方との親和性が高いのかもしれない。ドラムスはハットがコントロールできなくてストレスを感じた。

もうちょっと脱線。リハスタの待ち時間にBBキングのDVDが流れていて、親指メインでエレキを弾く若いギタリストが映っていたため試しに真似してみたが、筆者はどーにも馴染めなかった。親指は痺れていないのでイケるかも、とちょっと思ったのだが。



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