FreeBSDセットアップ「つまみぐい」その6 自分好みにカスタマイズする # 以下、その4とその5の内容を全て実行してあることを前提に話を進める。 バックアップ(必須) 設定をはじめる前に、各種設定ファイルのバックアップをとっておく。 面倒なら、/etcと/usr/local/etcと~/を丸ごとコピーしておけばよいだろう。 シェルの設定(tcshの場合) http://www.db.is.kyushu-u.ac.jp/~kimura/freebsd/fbsd-settei-kihon.html # ~/.cshrcだけあれば問題はない シェルの設定は、凝ろうと思えばいくらでも凝れるうえ好みもあるので、 各自好きなようにやればよいのだが、tcshの設定に、 complete cd 'n/*/d/ と書いておくと、> cd でファイル名を補完する場合にディレクトリ以外は ヒットしなくなるので便利。 X関連の設定 キーボード http://www.117.ne.jp/~show/thinkpad/freebsd/xfree88-4.html http://yuki-lab.jp/linux/x41.html これもシェルの設定同様各自好きなようにやればよいのだが、 ~/.Xmodmapにkeycode 49 = Kanji と書いておくと、 Xからの入力時に半角キーで入力切替できる。 > xmodmap で設定を練って、気に入った設定が見つかったら~/.Xmodmapに書き込んでおく /etc/X11/XF86ConfigのInputDeviceセクション(キーボードの設定を している方)にOption "XkbDisable"と書いておく(xf86configを使ったなら コメントを外すだけでよい)と、コンソールのキーボード設定をX起動後も 持ち越せる(というか、Xkbの設定が無効になる) # Numlockの有無なども持ち越せるという解説があるが、筆者の環境では # 持ち越せなかった。逆に、KDEの機能でNumlockをオンにしようとしても # 設定が有効になってくれなくなったので、筆者はコメントアウトしている delete、backspace、home、endなどのキーの動きがおかしい場合、 キーバインドを調整する(上記リンクにも言及があるが、下記リンクの方が詳しい) http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/BackspaceDelete/ imwheel ~/.imwheelrcに "^Konqueror" None, Down, Down, 16 None, Up, Up, 16 Shift_L, Down, Page_Down, 1 Shift_L, Up, Page_Up, 1 などと書いておく(ブラウザはKonquerorを使うという前提)。 ~/.xinitrcの最後のほう(どこでもいいけど)にwrapper & と imwheel & の2行を書いておく。 ~/.xintrc > xset で設定を練って、気に入った設定が見つかったら~/.xintrcに書き込んでおく KDEの設定 初期設定 初回起動なら、設定ダイアログが出るので、適当に答えていく。 # 初回起動でなければ、Kmenu>設定>デスクトップ設定ウィザード ステップ3はすべてoffでも問題はないが、(詳細を表示ボタンを押して) ウィンドウを移動/リサイズ中の中身の表示と、スムーズなフォント(アンチエイリアス) だけ選択しておけば、特に違和感なく使えると思う。 便利な一言は、読んでみるとなかなか面白いのだが、毎回自動起動されても アレなので、謹んで自動起動のチェックを外しておく。 コントロールセンター Kmenu>設定>コントロールセンターと選んで、一般的な設定を一通り済ませておく。 とりあえずいじっておいたほうがいいのは、 外観 & テーマ>フォントと、インターネット & ネットワーク>Webブラウザ以下の Java & JavaScript、クッキー、フォント、プラグインあたり。 # 好みで、Web動作、キャッシュ、検索サイドバーあたりもいじるとよい セキュリティ & プライバシー以下の内容も一通り確認する # 変更は必要ない場合がほとんど 電源管理も設定しておいた方がいいだろう。 必要に応じて、インターネット & ネットワーク>プロキシ、 インターネット & ネットワーク>設定、地域及びアクセス補助以下、 周辺装置以下の項目などをいじるが、たいていはそのままでよい。 好みによって、KDEコンポーネント以下、サウンド & マルチメディア以下、 デスクトップ以下、外観 & テーマ以下あたりを設定するが、特に、 KDEコンポーネント>ファイルマネージャ>振る舞いタブ、 デスクトップ>ウィンドウの挙動、デスクトップ>パネル>メニュータブ、 デスクトップ>動作>全般タブ>、外観 & テーマ>起動フィードバック 周辺機器>キーボードあたりは、一度設定を確認してみるとよい。 スタートアップ Kmenu>設定>コントロールセンター>KDEコンポーネント>セッションマネージャで、 ログイン時の設定を保存されたセッションを手動で復元にしておき、ログイン時に 自動起動したいアプリケーションを全て立ち上げてからKmenu>セッションを保存 とすると、スタートアップの設定ができる。 ブラウザで開いているページや、現在アクティブな仮想デスクトップは何番か といった情報も保存されるので便利。 # 筆者は、仮想デスクトップ1にファイラモードでリスト表示のKonqueror、 # 仮想デスクトップ2にブラウザモードでホームページを開いたKonquerorを # それぞれ最大化して置き、サウンドミキサーをパネル内に立ち上げた上で # 仮想デスクトップ3にフォーカスした状態を保存している 各種KDEコンポーネントの設定 IRCクライアント Kmenu>インターネット>KSircと選んで起動、設定>KSircを設定を選択し、 一般アイコン>デフォルトのエンコーディングを日本語(jis7)にする。 自動接続アイコン>サーバの情報を書いて追加。 # クライアントによってjis7、ISO-2202-JP、JISなどと表現が違う。 # メールクライアントやIRCクライアントでは、置き換えが困難なのか、 # いまだに使われている文字コード。 これだけで、ほぼ普通にIRCチャットができるが、日本語のチャンネル名だと うまくjoinできない模様(筆者の設定がおかしいのかもしれないが)。 http://www.kde.gr.jp/ml/Kuser/msg03720.html その他の設定 > qtconfig InterfaceタブのXim Input Style を設定(筆者はOn The Spot にしている) # On The Spot(MSIMEスタイル)とOver The Spot(別窓が開く)以外にすると、 # Kinput2の起動時にXごと落ちてしまう場合があるので注意 フォントやマウスの設定もここでできる # 一部~/.imwheelの設定とかぶるが、重複した部分はどちらで設定しても # かまわないと思う(多分) Konsole>設定>タブバー、Kate>設定>エディタ>開く/保存あたりを見直しておく。 ソフトウェアの追加 方針と注意点 KDE標準のソフトウェアを最大限に使っていくが、ブラウザとFTPクライアントは 別途用意する(Konquerorはファイルマネージャ専用にする)。この他に導入するのは マルチメディア系のソフトウェアくらい。 そのマルチメディア系のソフトウェアだが、ビデオドライバが選択できる場合に、 xvを選択していると環境によって起動に失敗することがあるようなので、 エラーが出た場合x11を使うようにする。 http://www2h.biglobe.ne.jp/~hnakamur/technolab/linux/video/mplayer/mplayer.htm ブラウザ http://users.kyoto-kcg.ac.jp/~e03l0603/mozext/mozilla_extensions.html http://update.mozilla.org/ http://jt.mozilla.gr.jp/projects/firefox/extensions/web-api.html http://slashdot.jp/comments.pl?sid=203303&cid=606395 http://slashdot.jp/article.pl?sid=04/11/26/042208 Konquerorで十分といえば十分なのだが、FireFoxを入れて拡張(extension)を 適宜追加すると、使い勝手が向上する。 # HTMLファイルのMIMEタイプをFireFox優先で関連付けておくとよい。 未実装の機能だが、信頼できるサイトを登録して、そこからextensionを インストールするようになるらしい(現在は本家サイトだけが信頼できる サイトとして扱われている)。 FTPクライアント ダウンロードだけならKonquerorのFTP機能で十分だが、アップロードを頻繁に 行う場合は、ややかったるいかもしれない。ということで、必要に応じて FTPクライアントを別途用意するが、ブラウザほど使い勝手の差は大きくないので、 あまり考えずに選んでしまってよいだろう。 XMMS xmms-kde(とXMMPlayer)を入れて、 (執筆中) OOo http://waooo.sourceforge.jp/ http://hp.vector.co.jp/authors/VA022911/tec/freebsd/app/openoffice.htm http://blow-away.net/openoffice/docs/main/install/freebsd.html http://www.f-bell.net/FreeBSD/openoffice.html http://ja.openoffice.org/documents/install/setup/japanese.html http://ja.openoffice.org/download/mirrors.html まずは本体をインストールする ports/devel/glib12 ports/devel/ORBit ports/x11-toolkits/gtk12 が必要。 > /usr/local/OpenOffice.org1.0/program/spadmin フォント(下のほうのボタン)>追加 テキストエリアに/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueTypeと書く # /usrまで手書きで書いて、あとは参照ボタンを使うと楽 左上の欄にフォントがいくつか現れるので、適当に選んで OKボタンを押す(すべて選択ボタンで選んでしまって問題ない)。 設定完了の画面が出たらウインドウを閉じる。 Javaは必須ではないが、下記を参照して入れてみてもよいかもしれない http://ykondou.dyndns.org:8080/columns/freebsd_java.shtml CUIアプリ # いずれも必須ではない。 fdclone、w3m(またはlynx)、mutt、ncftp、epic(またはslircなど)、vimあたりを インストールしておくと、なにかと便利だろう(その前にkonが必要だが)。 日本語を扱う必要がなければソフトウェアの選択肢がぐっと広がるが、ブラウザ、 メーラー、IRCクライアントあたりは日本語が通らないと話しにならないことが ほとんどだろう。 暇を見つけて > cvsup > portsdb -Uu > portupgrade -a を実行しておく # 設定ファイルが初期化されてしまうソフトウェアもあるので、 # バックアップは必ずとっておく。