性能がどうとか機能がどうとかいったことではなく、単に筆者が「好きか嫌いか」ということを基準に各ソフトウェアの印象を。
pkgは使いやすい。portupgradeも賢くなったしportsnapも便利だしいうことがない。カーネルアップデートも手動でなんかやらなくなったし、make.confを開くことすらほとんどなくなった。bsdinstallは操作(タブキーとカーソルキーの使い分け)にまだ馴染めないがそのうち変更が入りそうな気がする。
非力なマシンによる小規模サーバならまだUFS2だと思う。性能自体も上がっており、数ギガバイトのスライスを運用するのにそう大きなデメリットはない。/usr/homeだけ高速FSにできるならそれに越したことはないが、ZFSはそういう使い方に向かなさそう。DragonFly BSD 3.0時点のHAMMERは50GB超ディスク推奨らしいので、実績が見えてきたら試してみても悪くないかなと思う。
/tmpと/varと/usrを/から追い出すのはまず確定として、/usrから/usr/homeは分離しておきたいし、ファイル数やファイル入れ替えが多い/usr/portsと/usr/srcも追い出しておいた方が無難ではないか。そうするとパーティション構成は
/(0.5~1GB)
swap(メモリの3倍くらい)
/tmp(数GB)
/var(数GB、MailDirは/usr/home以下に追い出す)
/usr(Xなしなら2GBくらい、wwwは/usr/home以下に追い出す)
/usr/home(残り全部)
/usr/ports(2~3GB)
/usr/src(2~3GB)
といった感じだろうか。
Postfixはまあ安泰だろう。選択肢が少ないようでいて、sendmailも盛り返してきているしEximもある(筆者自身が乗り換える気はない)。
なんだかんだ息の長いcourier-imapは、必要に迫られない限り保留する予定(乗り換えたいならDovecotというのがあるらしい)。pop3やsmtpの陳腐化は根が深いので、サクっと入れ替えというのはなかなか難しそう。
Pure-ftpdはまだファーストチョイスの地位を得ていないようだが、ProFTPDを追い落とそうというより、主流が別にあるから(周囲からの雑音も少なく)ストレートに性能や使い勝手を追求できているのかもしれない。
世間の人気としてはWin勢に押されているようだが、性能や使い勝手ではapacheが盛り返しているように見える。thttpdやMonkeyにはnginxやlighttpdなどのライバルが出てきた。それでもthttpdの手軽さと変則運用耐性は抜群だと思う。
analogは動作がだんだんfatになってきたが乗り換え先がみつからない。
ddclientは地味だが便利。
現状でcvsup、portinstall、freebsd-updateの組み合わせしか選択肢がないが、カーネルアップデートは手動でやったほうが結局早いと思う。
KDEが安定。どのみちGtkは入れることになるので無駄が多いが、それを補って余りある使い勝手のよさがある。クセにさえ慣れられればGnomeも十分使えるだろうし、もう少し(楽に)安定して動いてくれればxfceもアリだと思う。
KDE標準のものでとくに不満なし。Konqueror最高。
anthy+uim+scimで安定。WindowsやMacの日本語入力と比べてどうだと言われるとやはり見劣りするが、それでも1997~98年当時のMS-IMEやことえりに比べれば(筆者の記憶に残っている限り)かなりよい。
kateとkwriteが普通に使える。筆者としてはviは「非常用」のエディタだと思っている(ヘタレなだけだが不便はないし)。
Firefoxが無難か。日本語版より英語版の方が使いやすいと思う。Konquerorはファイラに専念させる方が好き。この辺で選択肢が広がるのもKDEを入れる利点の1つ。
とりあえずKmailとgftpとxchatが使える。
あまり使わないのでKofficeがあれば十分。MSOfficeとの互換性を云々しだしたら、結局MSOfficeの各バージョンを用意してWindowsマシンで走らせるのが一番だと思う(そりゃそうか)。
xineはかなりよい(もちろんmplayerやxmmsも入れるが)。
Privoxyが使いやすいがMiddlemanもそのうち試してみたい。
Postfixで決まり(qmailは使った経験なし)。courierはどうなんだろうか?
courier-imapは十分使える。バーチャルユーザーとMaildir方式が楽に使えてスタンドアロン(スーパーデーモンなし)での運用も用意なのは貴重な存在だが、courier-imap以外の選択肢が乏しいのがちょっとさみしい。
thttpdはけっこう使える。Monkeyがかなりよくなっているので期待大。apacheはできるだけ触りたくない。
筆者としてはanalogで十分。webalizerにも興味はあるが、乗り換える必要は感じない。
PureFTPd最高。こういうコンセプトのサーバソフトがどんどん増えてくれると嬉しい。ProFTPdもアリだろうがPureFTPdに比べると面倒。
たしか2001年の春に「Linuxというタダで使えるOSがある」と聞いてミーハー心からインストールだけしてみたもの。バージョンはおそらく2.1.5。先にDebianともうひとつ何か試したのだったと思うが、初めて無事にインストールできたのがこれだった。Gnomeは1.4と2.0を少し触っただけで諦めてKDE(Noautanが新機能だと読んだ記憶があるから多分2.1)を入れ、Windowsとマルチブートにしていた。
Vineの使い勝手になんとなく馴染めず、あまり起動しない状態が続いていたところにGentooのバージョン1.0がリリースされたというニュースが入ってきて、興味本位で試し気に入る。が、Portageシステムの元ネタらしいと聞いてFreeBSD(たしか4.7-RELEASEで、その後すぐ4.8が出た)に触れてもっと気に入り、結局半年ちょっとの付き合いで入れ替え。LILOとオサラバできたのは嬉しかったが、なくなってみると寂しいものである(勝手な感慨)。
DTM用途で導入したのだが、Domino+Reaperの使い勝手には太刀打ちできず、デスクトップ用のUnixもFreeBSDで間に合っていたため、いつのまにかお蔵入りした。
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