Voxさん調子よさそうね(15/12/6)

マルチ内蔵アンプのVTシリーズがモデルチェンジしてVTXシリーズになった模様。公式サイトによると、VT20Xが8インチ7.3kgDC12V、VT40Xが10インチ9.5kgDC19V、VT100Xが12インチ18.9kgAC直で、VT20Xのみ11月下旬に先行発売、40と100は来年1月上旬発売らしい。公式の宣伝動画を見る限りValvetronixは順調に進化しているようで、価格もVT20Xが20,500円@サウンドハウスとリーズナブル。

売り文句にも「高スペックなDSPを採用」「高い密閉性を誇る筐体(略)独自のバスレフ構造」などとあり、基本性能の部分をしっかり鍛え直してきたのだと見えるが・・・「パワー・アンプ段には、高性能デジタル・パワー・アンプに加え、アナログ回路も搭載。Class A/ABの違い、バイアス値による音質や真空管の動特性の変化を純粋なアナログ回路により忠実に再現しました」・・・Voxがこういう細かい芸に万全の工夫を凝らすとなぜかコケるんだよなぁ。AC30CCシリーズとかさ。

まあ冗談はおくとして、集中的に研究開発やってるトコはやっぱり強いんだろうねぇ。ToneLabも新しいの出ないかな。


やっと試したELIXIR(15/12/26)

Nanoweb Light Anti-Rust #12052を張った。紙箱に紙袋の個別包装で、巻き方などはごく普通。手に取った感じは、巻き弦がEXPなどの極薄系コーティング弦よりもややヌルっとしているかなという程度(言われなければ多分わからないと思う)、プレーン弦は典型的な入念メッキ系で、今まで買ったどの弦よりもツルっとカッチリした手触り。

張った直後の出音は典型的なハイゲイン系で、ローミッドが薄くハイはダラっと落ちつつそこそこ伸びる。GHSの(Coatedでない)Boomersと比べると、エリクサーの方が(ピークディップの深さは似たようなものなのだろうが)滑らかに削れている感じ。入念メッキ系プレーン弦のキンキン感はそれなりにあるが、手触りのカッチリ感からすると思ったほどではないようにも感じる。全体的な音色としては、ドライブトーンが(Boomersのようなメリハリは感じないが)とにかく扱いやすく、ゲインを上げても(エンジニア目線で)無難な範囲に留まってくれる。

一晩置いて落ち着かせたところかなりサワヤカ系の出音になった(SGもどきのフロントフルテン、TASQのティアドロップヘビーでピック弾き、GDI21をテキトーな設定で:普通のピックならここまでサワヤカにはならないはず)。メキメキに潰してガシャガシャ弾いたときのまとまりは張った直後の方が上だと思うが、落ち着いてからの方が勢いのある音色だと思う。サンプルファイルではやっていないがスライドがしやすいというのは評判どおりで、Nanowebでも明らかにスムーズさを感じられる。プレーン弦も滑らかなので、そういうタッチが好きな人にはうってつけだろう。

さて、ハイゲイン系の弦は食傷気味なので、次はいったんEXLかなぁ。世の中がハイゲイン系の弦ばかりになる中、貴重なリッチ系のラインナップなのでなくならないで欲しい。



もどる / 音楽メモの目次にもどる

自滅への道トップページ