ついに1960(残念ながら1960Vではない)に繋いでみた。レスポール>OD3>ボリュームアンプ>1960(アンプ以外全部レンタル品)というシーケンスで、3V駆動の4Ω接続だから0.35Wくらいの出力にしかならないが、下手なポータブルアンプよりはよほど「らしい」音が出た。エレキギターサウンドの最初のキモはやっぱりキャビネットだと再確認(ただ、プリ部をすっ飛ばしているので、アンプシミュレータを持っていくべきだったと思う)。
最大振幅が電源電圧依存なので、アルカリ電池を使わないと「どクリーン」で出せる音量があっという間に落ち込む(新品電池ならヘタレなヴォーカルがマイクを使いたがるくらいには出る)。いっぽうJC120のディストーションのような使い方(ペダルの出力を上げてアンプでリミッターっぽく潰す:浅くかけるといわゆるグラッシークランチ、深くかけると原始的なファズみたいになる)なら、歪ませ方に応じてかなり音量(というか音圧の実効値)を稼げる。
JCM2000(直結でEQは全部12時の「5」:音量ツマミは3時が「2」で9時が「8」)と比べたところ、classic gain channel A cleanのvolume1gain5、ultra gain channel B 2のvolume1gain2、よりはそれぞれ大きな音が出た。電池が元気な状態で意図的なセッティング(JCMはドライブチャンネルでゲイン低め、ボリュームアンプ側はグラッシークランチくらいの歪みをブースターで作る)にすればボリューム2くらいまでとは張り合えるか。JC120が相手だと、さすがに勝負にならない。ツインとの比較はしなかった。アンプで歪ませるときの挙動がJCと似ているためかOD-3との相性はよく、Level最大Drive5くらいで歪ませたり、LevelとDriveを左右対称(両方5から、片方上げたら片方下げる)に動かしたり、といった使い方が面白い。単なるトランジスタアンプなので、ペダルで潰した音をただ再生する使い方も普通にできる。