ZoomからH6という新機種が出てきた。名前の通り6トラック仕様で、この手の機器に待望されていたマイク交換式、しかも本体マイク用の入力を外部マイクに流用するジョイントが別売オプション(3マイク+DSP処理の変態ショットガンマイクまである)で用意されている。
標準マイクは90度と120度の可変XYとM-S。M-Sマイクを用意するならXYは60or90度でよかったような気がするのだが・・・と思って仕様を眺めていると、なんと単一指向性と双指向性の2マイクでM-Sにしている。これってようするに、センター音源用にモノラルマイクを用意したから、サイドマイクをアンビエント風に使え(ワイドな音源は120度XYで録れ)ということなのだろうが、だったらM-Sを名乗るのはちょっと紛らわしい。
ちょっとしたケチはついたがそれでも、別売オプションの増設入力を使って6トラックの同時録音ができるのは画期的である(入力はキャノン兼フォーンのコンボジャック、6.8kΩ受けの許容入力+2dbuで20dbパッドつき、入力換算雑音-120dbu以下のハイファイ仕様)。これまで、ドラムスのマルチマイク録音やバンドのパラアウト録りなどにはフロアタイプ以上のMTRを使うしかなかった(というか、ちゃんとマルチトラック録音できる最安価機種がR16だった)。それがこんなにコンパクトなレコーダーでできるというのは素晴らしい。
ちょっと凝ったマイキングのソロ録音くらいなら6トラックまでは同時に使わないことが多いので、オプションなしで4トラック同時録音できるのも地味に心強い。アコギに2本ヴォーカルに1本コンタクトピックアップから予備で1本とか、エレキギターでリアンプ用のクリスタルクリーンを分岐させつつステレオイフェクトをかけてリターンとか、デジピをステレオ出ししながら弾き語りとか、エレキベースでDI出力とアンプマイクとアンプラインを同時録りとか、使い方はいろいろ考えられる。
筆者がこの機種を買うことは多分ない(コンパクトさは求めていないのでR24の方が欲しい)が、面白そうなモノが出てきたことは歓迎したい。
Em7(9)>F#m(b13)というアレを鳴らして遊んでいるときに気付いたのだが、アルペジオにしなくてもそんなに違和感がない。というかb13が面白い音。
ヤマハのサイトを眺めていたら去年の末に公開されたらしいGinger Bakerのインタビュー記事が目についた。曰く、
俺はクリームに”在籍した”んじゃない。クリームは俺のバンドだった。突き抜けてるなぁ、ステキだなぁ。
俺は音楽は聴かん。
まったく聴かん。俺にCDをくれる人間もいるが、聴いたことがない。
俺は音楽を演奏する。聴くのではない。
SGもときの弦をEXL110、ストラトもどきのをEPN115にした。モノがいいのは最初からわかっているし、実際まったく不満はないのだが、どうにかしてヒネリを入れられないものか(ダダリオの新パッケージがサイコーなので、ライバル各社はガワのハコだけでも真似して欲しい:SITとGHSも良くなったけど、やっぱり大手ならではなのかな)。
とりあえず次はSITのS1046とROTOのR11Redにでもしてみようか。PN11はボトムが太すぎるように思うんだけどどうなんだろねぇ。ストラトもどきは弦交換のついでにトラスロッドいっぱいまで締めて、今は軽い順反りくらいの状態なので、この後少し逆反りしてくれればNICKEL ROCKERSを試す手もありそうなんだけど。
余談。ついでで買ったTUSQのピックがものすごいサワヤカさんでちょっとびっくりした。