なんとなくAKGのカタログを眺めていて気付いた。C214というマイクがあって、フラッグジップモデルであるC414のシングルダイヤフラムバージョンである。これ自体たいへんコストパフォーマンスがよく、実売で3万円くらいなのだが、Project Studioという別シリーズがあって、よく似た構成のC3000というのがラインナップされている。
でそのC3000のスペックとC214のスペックを見比べてみると、周波数特性と指向性のグラフがほとんど同じである。・・・憶測に過ぎないが、これってダイヤフラムは同じなんじゃなかろうか。C3000は実売で2万円くらいなので、もしプリアンプが違うだけだとしたらお買い得である(最大音圧が156dbSPLから150dbSPLになるのと、等価雑音が13dbAから14dbAに微妙に増えてS/Nがその分悪化するだけ)。同じというとちょっと語弊があるが、C414に選別品を、通常品をC214に回してC3000をB級ラインにしているなんてことはあり得そう(もちろん、まったく未確認)。
さすがに付属品の豪華さでは負けている(C3000はショックマウントホルダーだけ、C214にはウィンドスクリーンとハードケースもついている:スクリーンはオマケ程度にしても、ラージダイヤフラムマイクを運べるケースはけっこう高くつくので、C214もサービスがいいことには変わりない)ものの、AKGが真面目に作ったラージダイヤフラムが2万円というのはインパクトがある(と思いつつサウンドハウスのサイトを眺めていたらベリさんのB-1が6980円になっていた:こちらもケースとスクリーンとショックマウントつき)。
筆者もハーマンのビジネススタンスに全面賛成ではないが、こんなところに「妙にお得なラインナップ」ができるとは面白い。
まだ何を使うのか決めていないので各1セットだけ。
ストラトもどきはミディアムゲージに決めたので、シングルコイルで試そうと思っていたROTOのR11を。相変わらずハイゲイントーンが扱いやすい。ちゃんと覚えていないが、クリーンはSITのS1150の方が筆者好みだった気がする(密閉包装なのも常用にはありがたい)。有力候補はS1150と、ミディアムゲージの中では太さがいちばんしっくりくるEXL115(011、014、018、028、038、049)あたり(DRのEH-11もいいけど高いんだよなぁ:あんまり数が出るゲージじゃないから仕方ないけど)。
SGもどきにはダダリオのEXL110+にした。何度も使っている弦だが自前ハイブリッドにすることが多く、SGもどきにフルセットで張るのは久し振りだったりする。これもマイナーゲージで、大手メーカーの0105は他に、GHSのGB10.5しかない。張ってみたところやはり0105、0135、017、026、036、048の自前ハイブリッドが恋しい(もしできるなら0175が欲しいけど)。慣れの問題もあるのでしばらく様子を見たい。