7月29日の日記でTC HELICONのVoiceTone Mic Mechanicを取り上げたが、去年の2月にTASCAMもTA-1VPというのを出していた模様。処理はMaster (Input gain)>Mic Modeler/EQ>Comp/Gate>De-esser>Auto Tuneらしく、公式サイトの紹介を見る限り、ペダル並みのボタン押したらポン方式ではなさそう。今年の6月にはローランド(BOSS)からVE-5というのも出たようで、これはまたローランドらしい構成。
猫も杓子もピッチコレクトにマルチボイスコーラスにオマケでループマシンみたいな流れはまあ仕方ないとして、せっかくカジュアルなプロセッサを出すなら、もう少し運用面のケアを重視してもよさそうに思える。
KORGがPX5Dでやった(フェンダーもFUSEとかいうのをやってたな)「複雑な設定はパソコンに頼って本体はコンパクト化」という発想はよかったと思うが、設定の難しさ自体が解消されたわけではなく「マニュアル撮影もできるオートデジカメ」のようなデザインにも需要があるんじゃなかろうか(単なるプリセットでないという意味では、HELICONのAdaptive Toneが一歩進んではいる)。分業化が進むレイヤーとオールインワンを求めるレイヤーに、けっこう隔たりがあると思うのだが。
6.5インチ単発クラスにフェンダーからMustang Miniが出た。AC1が頑張っている3インチクラス、4インチ単発のMICRO CUBEやMicro Crush、4インチ2発クラスではMOBILE CUBEと派生のMOBILE BAやMOBILE AC、5インチ単発のMINI3、5インチ2発の飛び道具AC-33(エレアコ用に使うなら飛び道具じゃないけど)、MG2CFXとMicro SpiderにMustang Miniが続いた6.5インチ単発、CUBE STREETがいまだに頑張っている6.5インチ2発と、ラインナップが厚くなってきた感じ。
筆者は自宅でキャビネットを使わないし、リハスタに自前のアンプを持っていく気もなく(だってJCMとか置いてあるし)、ちょっとした練習にペダルを持っていくのもかったるいので、単機運用が得意な機種が欲しい・・・するとMG2CFXかMicro Spiderあたりだろうなぁ、と4月30日の日記に書いてから半年ちょっと、いまだにアンプラグド状態だったりする。
Sweet Babyを買ったので一念発起して配線。どれがどのACアダプタだったかわからずかなり苦戦。リスニング環境が復活して非常に快適。弦はまだ張り替えていない・・・というか死んだ弦の響きがけっこう面白い。
すっごく元気な音が出る(当たり前)。ゲージは結局0105、0135、017、026、036、048で、ダダリオのEXL110から3・4・5弦、110+から1・2・6弦。1・2弦はやや太めだが、音色重視なら多分これだと思う。しばらく試してみて、よさそうならバラ弦を買う予定。
ここから半ゲージ下げようと思うと、EXL111が010、0135、017、024、034、046だから2弦と3弦だけ取り替えればよいのだが、3弦を016にすると多分かえって弾きにくいので、2弦だけ取り替えて010、013、017、024、034、046というのは結局、110の4・5弦を半ゲージ落としただけで、わざわざ手間をかけなくても110のままでよい気がする。
まとめておこう。括弧内はレギュラースケール・レギュラーチューニングでのテンション(kg)。
010、013、017、026、036、046(7.350、6.980、7.530、8.340、8.840、7.940):110のまま。6弦が細いがお金と手間がかからない。
0105、0135、017、026、036、048(8.120、7.530、7.530、8.340、8.840、8.570):110から3・4・5弦、110+から1・2・6弦。音色重視で2弦がやや太いが半ゲージ落とすなら1弦も落としたい。
010、013、017、026、036、048(7.350、6.980、7.530、8.340、8.840、8.570):110から6弦だけ変更。弾きやすさ重視だがややヘビーボトム傾向。
実は2番目のパターンがGHSのGB10.5とほぼ同じ(5弦が微妙に違うだけ)で、それを丸々使った方が出費は少なくて済む。DRのMT-10(丸芯)でテンションが稼げるならそれもアリだと思うし、ローテンションな11-48かハイテンションな10-46を探すという手もあるが、さて。