今まで使っていたのはESPのトライアングル0.8mm。ピックを寝かせてペタペタとピッキングするのに向く。あらたに、ESPの0.8mm、PICKBOYの1.14mm、DUNLOPの2.0mmを買ってきた(すべてティアドロップ)。このほか、スライドバー(ボトルネック)を右手親指に着用して弦をぶったたく(押し付けたり、押し付けたままスライドさせると音色を変えられる)というインチキ技も試してみたが、案外面白かった(指を深く入れないよう注意:筆者は抜けなくなってかなりあせった)。そのうち、各ピックとなんちゃってラスゲアード・セコ(フラメンコ風の指弾き)で音色を比較してみたい。
HALLELUJAH(Jeff Buckleyバージョン)
C>G>C>G(前奏/間奏)
C>Am>>C>Am>>F>G>>C>G(Aメロ)
C>F>E>>Am>Am>F>>G>E>>Am(Bメロ)
F>>Am>>F>>C>G(サビ)
出てくるコードだけ見るとたいしたことがないのだが地味に難しい(F>Eとか、どうやったら上手く回るのか見当もつかない)。G>E>AmのGが何か違うような気もする。
神様の宝石でできた島
G>D>Em>D
C>G>C>D
G>D>Em>D
C>D>G>Em>C>D>G
B>F>B>F>D>G
この先コードがわからない(ここまでも非常にうそ臭い)。
気球に乗って
G>C>D>G
G>C>D>G>C>G
D>G>C>D
Am>Em>C>D
G>C>D>G>C>D>G
比較的ラク。
12/3に予告した音色の比較をやってみる。
ESPの0.8mm、PICKBOYの1.14mm、DUNLOPの2.0mm、DUNLOPの2.0mmをツマミ持ちで思い切り寝かせたもの、ESPの0.8mmトライアングルをツマミ持ちで思い切り寝かせたもので、G>D>Em>Cを回してみた(録音レベルはすべて同じ)。ミストーンやビビリがあるのはご愛嬌ということで(弦と一緒にマーティンのライトゲージも買ってきたが、まだ張り替えていないので相変わらずCがツライ)。
ESPの0.8mmとPICKBOYの1.14mmをメインで使っているのだが、厚みがあって材質も硬い分PICKBOYの方が高音の効いたアタックになっている。DUNLOPの2.0mmは硬質ゴムのような素材で、低音弦の迫力は出るのだが、ガチャガチャやると弦が暴れまくって左手が非常にツライ。ツマミ持ちというのは筆者が勝手に名付けた持ち方で、親指・人差し指・中指の3本でピックをつまむように持つ。教本などでダメな持ち方の例としてよく挙げられている持ち方だが、ペタペタと貧弱な音がして、これはこれで面白い(DUNLOPの2.0mmはこれのために買ってきた:ESPの0.8mmトライアングルも今はこれ専用)。
なんちゃってラスゲアード・セコとプルガールはこんな感じ。コードはEm固定で、順に親指ダウン、親指アップ、人差し指ダウン、人差し指アップ、親指ダウンアップ、人差し指ダウンアップ、親指交互、人差し指交互。ピック弾きではできない繊細なトーンコントロールや超高速ストローク、ストロークとアルペジオの複雑な混合などができるのが本来のウリなのだが、もちろん筆者はそんなことはできない。ちなみに、これを覚えると3連ストロークができる(これだけできても意味はないのだが:親指ダウン、人差し指ダウン、親指アップの順に弾いている)。まともな演奏例はGuitar experiment room Blogというサイトにすばらしいデモがあるのでそちらを参照。あらかじめ爪を補強しておかないと割れやすいそうだ。
スライドバー(ボトルネック)で弦を叩く奏法はこんな感じ。これだけマイク録りなのは、ピックアップ経由だとスライドバーよりネック側の音を拾ってくれないから(録音レベルが足りないのをデジタル増幅でムリヤリ持ち上げているので、ノイズが酷いことになっている)。ソリッドボディのギターなので全然音量が出ていないが、アコギなどならもう少しマシになるだろう(サウンドホール周辺で弦を叩く必要があるが)。普通のスライドプレイでも、バーを軽く叩きつけてやれば似たようなことができる(ピックアップ経由だと高音のノイズは拾えないが:薬指より小指に装着した方がやりやすい)。
いづれもそのまま使うのにはかなり無理がある音だが、上手く加工すればそれなりに遊べるかもしれない。
スライドバーで単弦を叩いた音(4弦)(ビブラート中は音をつなげたままクレッシェンドもできる)、左手でコードを押さえながらボディを叩いた音(アコギだともっと普通な音になるはず)、スライドバーの側面で巻き弦を擦った音(丸く動かすと音色が変わる)、スライドバーではなく指で弦を叩いた音(素早くやらないとミュートされる)、100円ライターを弦に当ててシーソーのように動かした音(プラスチックなので柔らかい音になる)、同じことをスライドバーでやった音(音色が硬め)、スライドバーで単弦を叩いた音(1弦)(柔らかいのでビブラートはできないが、人差し指の爪で叩くという手もある)、指の腹で弦を擦ってストロークしたもの(録音レベルを上げているので左手のノイズが入る)。録音が適当なのはご愛嬌ということで(こんなの真面目に録ってられん)。
最近ある人から「ストロークが硬い」という指摘を頂いたのでちょっと右手の練習をしているのだが、トライアングルのピックを教本持ち(筆者が勝手につけた名称:人差し指と親指が両方弦と平行に、180度対向するような持ち方)すると手首を使いやすい。ダテに教本に載っているわけではないらしい。
ティアドロップのピックは人差し指を弦に垂直に向ける持ち方(垂直持ちと勝手に命名)と教本持ちの両方で使っているが、教本持ちはトライアングルの方がかなりやりやすい。細かいストロークは教本持ちの方がラクだが、基本2分で裏拍のアップストロークはオマケ、といった感じの曲だと垂直持ちの方がやりやすい。中指~小指は、教本持ちのときは丸め、垂直持ちのときは開いている。
どうでもいいことだが、PICKBOYのピックを買ってくるとなぜかすぐに紛失する(3回買ったが、10日ともったためしがない)。1.14mmがけっこう気に入っているのでまた買ってこようとは思うが。
ピックの角度には3つある。
1つめは、ピックを立てる/寝かす角度。図にするとこんな感じ。
2つめは、サウンドホールを正面に見てピックを捻じるような角度。図にするとこんな感じ。
3つめは、弦を横断する角度。図にするとこんな感じ(2つめと同じ視点)。
これに、ピックの深さや
速度や強さが加わって音色ができる。
上記3つの角度をすべて直角にするとかなり引っ掛かりのあるストロークになり、どれか1つだけでも角度をつけてやるとかなりスムーズになる。自分なりにいろいろと組み合わせを試してみるのがよいのだろう。
ちなみに現在アルペジオの練習中なのだが、右手に集中すると左手がおろそかになり、左手に気を取られると右手がトチり、なかなか難しい。
地味な練習ではあるが、アップ>ダウン、ダウン>アップをできる限り素早くやる練習を繰り返すと効果的なようだ。慣れてきたらアップ>ダウン>アップやダウン>アップ>ダウンもやってみるとよい(ラスゲアード・セコも、このようにしてフォームを身につけるそうだ)。
手首を柔らかくだのピックの角度がどうだのという理屈はひとまず頭から追い出して、とにかく高速ストロークができるよう試行錯誤していくうちに自然と理にかなったフォームに近付くという寸法である。
筆者の場合、トライアングル型のピックを教本持ちするのがもっともやりやすい。