オーディオ機器の歴史
戻る
思い切り簡略化。
- 1857年:エドアール・レオン・スコット(エドアードとも)がフォノトグラフ(Phonautograph)の実験に成功。波形を図示するだけで再生機能はなかったが、2008年にフランス科学アカデミーが記録データの音声化に成功した(1860年の録音)。
- 1876年:シンセの原型Music Telegraph完成(調べたけど詳細不明)。
- 1877年:トーマス・エジソンがフォノグラフ(Phonograph)の実験に成功。錫箔を巻いた筒に記録する形式だった。
- 1888年:グラハム・ベルが蝋管を使ったグラフォフォン(Graphophone)を開発。
- 1888年:ヴォルデマール・ポールセンがピアノ線に磁気記録するテレグラフォン(Telegraphon)を開発。
- 1889年:エミール・ベルリナー(前年までベルに雇われていた)がグラモフォン(Gramophone)を開発。それまでのシリンダーに代わって円盤に記録する形式。
- 1897年:タディウス・ケッヒルがテルハーモニウム(Telharmonium)を開発。
- 1902年:コロムビア・フォノグラフが円盤型レコードを発売。
どいつもこいつもネーミングが酷すぎる。レコードは結局円盤型が主流になり、材質もゴムやエボナイトからシェラック(動物性の樹脂で、現在も楽器の塗装などに使う)になった。
- 1919年:レフ・テルミンがテルミンを開発。
- 1935年:AEGがプラスチックテープに音声を磁気記録するマグネトフォン(Magnetophon)を発売。
- 1934年:ローレンス・ハモンドがハモンドオルガンを開発。前後して鍵盤つきの減算式シンセが出てくる。
- 1940~1945年ごろ:テープへの音声記録が進歩し、ステレオ録音も実験的に行われる。
- 1948年:コロムビアがLP盤を発売。それまでもLP(long playing)を名乗るレコードはあったが、現在と同じ規格のものはこれが初。それ以前のものをSP(standard playing)盤と呼ぶようになる(海外では回転数から「78s」と呼ばれるらしい)。
- 1949年:RCAビクターがEP盤(extended playing)を発売。LP盤と比べて真ん中の穴がでかい。
- 1952年:RIAA設立。SP盤は「78回転ぐらい」で「12インチ前後」のテキトー規格で作られていたが、以後LP盤は25or30cmで33 1/3rpm、EP盤は7インチ(17cm)で45rpmということになった(派生規格もいろいろ出てくる)。
レコードの材質がポリ塩化ビニルになって長時間再生が可能になったが、それでもEP盤などでは「アルバム」(複数枚パッケージ)が生き残った。コロムビアとRCAは老舗だが、コロムビアは元子会社のCBSに買収されたあとまとめてソニーに、RCAはBMGに買収され、2004年からはソニーBMGという会社になっている。
- 1955年ごろ:ハリー・オルソンとハーバード・ベラーがRCA マークII サウンド・シンセサイザー(RCA Mark II Sound Synthesizer)を開発。初めて「シンセサイザー」の呼称が用いられる。
- 1957年:マックス・マシューズがデジタルシンセの原型(MUSICと呼ばれる)を試作。
- 1960年前後:業務用で4トラオープンリールが普及し始める。
- 1964年:ロバート・モーグがモジュラーシステムを開発。
- 1969年:EMSがサンプリング音源の演奏を実現する。EMS Musys systemを使用。
その後に出てくるテクノロジーの原型がだいぶ出揃った感じ。
- 1970年:ミニモーグ完成。翌年発売。前後してアナログのモノフォニックシンセが多数出てくる。
- 1975年ごろ:ポリフォニックシンセが出てくる。
- 1975年ごろ:業務用は24トラが主流になる。
- 1976年ごろ:ニューイングランドデジタルがシンクラビア(Synclavier)を発売。
- 1978年:マグナボックス(フィリップスの子会社)がレーザーディスクを発売。開発はフィリップスとMCA。
- 1979年:TEAC 144 Portastudio発売。
- 1980年前後:オープンリールのデジタルMTRが出てくる。
- 1980年:フェアライトがフェアライトCMIを発売。
- 1981年:ソニーとフィリップスがCDをテスト製造、翌年商品化。
この辺の加速感は個人的に好き。
機材ページの目次に戻る / 音楽メモの目次にもどる
自滅への道トップページ