ファイアーエムブレムについて、FC版の初代とSFC版の紋章の謎ごちゃまぜで。 ユニットの大まかな特徴 育てないとシナリオが進まないユニット マルス:ファルシオンを使うつもりならある程度の育成は必須(ドーピングしまくればレベル1でも何とかならなくはないのかもしれない)。成長率はまあまあだが、クラスチェンジできない分限界は高くない。前線に出すなら竜の盾が欲しい。 シーダ:あまりレベルが低いと説得時に死にやすい。SFCならのんびり構えられる面でも、初代では急がないと転向予定キャラが死ぬ。クラスチェンジしないと防御力不足が解消しないのと、力が伸びにくい以外は問題なし。SFCだとクラスチェンジで守備力も補えるので力だけドーピングしてやれば万全だし、最後までレベル1でも問題ない。 文句なしに使えるユニット アベルとカイン:パワーならアベル、その他はカインで、HPが上がりやすい分も含めてカインの方が優秀。SFCならアベル<>エストの支援が使えるので、カインと比べても見劣りしなくなる(エストも非常に強力なキャラなのでこれは嬉しい)。 マリクとリンダ:エクスカリバーとオーラなら、命中率の高さや軽さや飛兵への適性から前者の方が使いやすいが、大技としてのオーラももちろん強烈。リンダの方がマリクより伸びるが、SFCになってリンダが打たれ弱くなり、マリク>リンダの支援まで計算に入れてほぼ同等の戦力になった。安定感のマリクと爆発力のリンダ。 ジュリアン:戦闘能力が思いのほか高く、とくにSFCでは武器レベルがそこそこ上がるので、マニュアルを温存しつつ竜の盾だけ使っても大活躍できる。 オグマとナバールとラディ:基本性能のナバール、堅さのオグマ、大器晩成のラディ。最終的な能力はナバールとラディが同程度で、オグマはやや劣る(といっても技がわずかに伸びない程度)はずだが、もともと打たれ弱い傭兵の中で幸運と防御力がそこそこに上がるオグマは使いやすい(SFCだとシーダから支援ももらえるので、より強力)。 チキ:クラスチェンジこそできないものの、星のオーブか魔除けで魔法防御を上げてやると、ドラゴンキラー以外の死角はほぼなくなる。 上記以外で成長率の高いユニット ハーディン:騎兵3番手。成長速度はアベル並だが、加入時のレベルが6と高い割に大したステータスでない分、やや後手に回る。 パオラとカチュアとエスト:加入は遅いが、カチュアとエストの潜在能力は非常に高い。ドラゴンナイトにすると魔法防御が下がるので、星のオーブ入手まで育成せずクラスチェンジなしで進めてもよい。パオラは幸運が非常に低いので、メインで使うならドーピングが必要。カチュアもほぼ申し分ない伸び方だが、やはりやや薄幸。 能力よりも希少価値がありがたいユニット ゴードンとカシム:爆発的な成長はしないが、低レベルで加入する貴重な弓兵。初代ならスナイパーになれるゴードンが文句なしに有利。SFCではほぼ互角。 安定して働いてくれる加入時上級職ユニット ジョルジュ、ミネルバ、ジェイク、ミディア、ベック、アストリア、アラン、サムソン、ロレンスなどは、限界能力は低いものの、それなり以上の働きをしてくれる。とくに、初代のベック・ジェイクとロレンスは希少ユニットだし能力もそこそこ。 使い方次第で活躍できるユニット トムスとドーガ:戦力として必要か、と言われると疑問が残るが、Mシールドをかけてワープで放り込む使い方はお手軽。SFCならジェネラルにクラスチェンジできるので限界能力でもそう見劣りせず、屋内で槍が使えるクラスとしてそこそこ重宝する。トムスの方が伸びる。 バーツ:クラスチェンジできないので限界能力は低い(銀の斧の入手困難性も痛い)が、コストパフォーマンスに優れ入手も容易な鋼の斧は中盤に活躍する。サジマジに比べればまっとうな伸び方。 出撃させる積極的理由に今ひとつ欠けるユニット サジマジ:中盤までは壁として使えるのだが、バーツやトムスを差し置いてわざわざ出す理由はあまりない。中盤における戦闘力はそこそこなのだが。 マチス:普通。ハーディン隊の平社員よりは優秀だし、出さない理由もないのだが、なにしろ騎兵は人が余るので、結果的に出番が減る。 ウルフとザガロ:さほど成長はしないが、機動力の高さは確かに便利。地味な印象なのは、使える場面が限定的で育成が面倒になるのが原因だと思う。ミネルバ加入面などでは騎兵と協調できてラクなのだが、戦力が向上しているか、と言われると疑問が残る。クラスチェンジできないので中盤で頭打ちになるが、ウルフの方が伸びる。 リカード:ジュリアンに比べてメリットがない。ジュリアンが死んだ場合のバックアップという意味で、必要なユニットではある。 シーザ:使えないわけではないが、オグマとナバールとラディで傭兵はすでに3人いるし、加入後ほどなくアストリアも入ってくるため、どうしても出番が減る。 レナとマリア:僧侶としてはそこそこ成長してくれるが、守備・幸運・HPがそろって絶望的に伸びないので、リブロー要員くらいにしかならない。レナさん、ワープを持っきてくれてありがとう。 ダロス:HPと守備力だけが上がっていく。海は地形効果が高く、アーマーキラーなどの弱点もないため、局所的に壁として使える場面がある。少しでも2回攻撃を防ぐため、武器は軽いものを選びたい。中盤以降は攻撃が当たらなくなるうえ当たってもダメージが通らないので、序盤専用の壁として割り切る必要がある。 トーマス:普通。最終的な能力はジョルジュとほぼ変わらないが、だったらジョルジュの方が育てるの楽だしねぇ。SFCならジョルジュより伸びる。 ロジャー:運がとてもよい、という以外に長所が思いつかない。 ウェンデル:伸びないわけではないが、リンダやマリクには遠く及ばないし、クラスチェンジもできない。 とりえのない人たち ロシェとビラク:層の厚い騎兵の中で、能力はマチスにも劣る。ハーディン隊メインの構成でクリアしようと思うと、ウルフとザガロが中盤でもそこそこ活躍してくれる一方で、ロシェとビラクはパラディンになるまでかなり辛い。SFCならなぜかロシェが伸びて、ハーディンを凌ぐ強さになる。 ミシェラン:ドーガやトムスを差し置いて起用する理由がない。 ジジイども リフとボア:最初期に唯一の回復役となるリフはフェードアウトするにしてもまだ救いがあるが、普通にやるとボアはまったく印象に残らない。おまけに、初代ではなけなしの存在感を放ったリフも、SFCでは傷薬に置き換えられるという憂き目に遭う。 ジェイガンとバヌトゥ:出現した当初は(経験値が無駄になるので活躍させない方がよいが)そこそこ活躍できるし、ジェイガンは荷物運びで役立ち、バヌトゥはチキ説得のために必要なキャラである。 いまさらな人 エリス:キャラとしてもいまさらだが、ラス面前になって死んだユニット蘇生してもねぇ。 ガトー:まあ、役立たずではないからよしとしよう。 バグまみれ チェイニー:使っちゃダメ パーティ構成について 効率重視なら、マルスの他に カインとアベル、リンダとマリク、ジュリアン、オグマ・ナバール・ラディのうち2人、チキ、スナイパー1人、シーダ まではほぼ確定、これで11人。 さらに、敵飛兵への対応を考えて弓兵はもう1人いた方がよい(初代のシューターは竜殺しとスナイパー殺しにも使えるが、足が遅いのでバランスを考えて選ぶ)のと、拠点防御(というか、要するにワープで飛ばされて味方到着まで粘る)ができるキャラが必要なので壁役を1人入れる(SFCならドーガかトムスで決まり、初代だとバーツがやや使いやすいか)。リンダとマリクがクラスチェンジするまでの要員と、その後のワープ&リブロー係として僧侶か司祭1人。これで14人。 あとは好みだが、初代の場合は兵站がかなり重要なので、飛兵をもう1人連れておくと便利かもしれない(2人組なら、突っ込んでむりやり弓を黙らせる芸当もやりやすい)。傭兵を増やすと攻撃力が、壁役を増やすと戦線保持力が、騎兵を増やすと機動力がかなり向上するが、面によって使い分けても固定メンバーにしても構わないだろう。 攻撃力は多少落ちるが、リンダかマリクのどちらか(司祭にクラスチェンジしていることが前提)を回復役兼用にして、僧侶か司祭1人を削る(というか途中で外す)案もある。とくにSFCでは、攻撃用と回復用の杖を分けて持てるのと、マムクートを完全なカモにはできないため、魔法系は人数を絞った方がよさそう。 SFCなら、マルス<>シーダ、マリク>リンダ、シーダ>オグマと支援効果があるので有効活用する。ジュリアン<>レナは闘技場くらいでしか使わない。戦闘力を考えると、シーダは途中で引退させてカチュアかエスト(もしくは両方)を入れる案もある。とくにエスト<>アベルの支援はなかなかおいしい(シーダ>マルスの支援と引き換えになるが)。 支援重視ならペガサス3人衆が使える。トライアングルアタックもあるので、ネタとしてはアリ。マルス・アベル・カイン・シーダ・ミネルバ・ペガサス3人衆の8人を軸に、マリア(>ミネルバ)とオグマ(<シーダ)を加え、あとは適当に戦力を整える(最低限で、盗賊と魔法系と弓兵が各1)。徹底するなら、ジュリアン・レナとミディア・アストリア を入れてもよい(ここまでくると完全にネタなので、弓と魔法が足りないのは気にしない)。 苦行系なら、マルスの他に、リフ・ジェイガン・バヌトゥ・ダロスの燃え尽き4人衆と、ロシェ・ビラク・ミシェラン・リカード・ボアの日陰者5人はまず当確で、ここまでで10人。あとは、サジ・マジ・シーザ・トーマス・ウェンデルあたりを入れる(こいつらとマルスが主力:斧が足りなくなるので終盤が非常に厳しい)。 ウェンデルが強すぎると感じる場合は、代わりにマチスかロジャーを入れればよいだろう。ウェンデルとボアをマリアとレナに変える手もあるが、初代だと本当に苦行になる。ジュリアンを入れる手もあるが、マニュアルと竜の盾を残せるパターンだと意外と戦力になる。 初代なら、ロシェとビラクをウルフとザガロに、シーザをジュリアンに変えて、マルス・リフ・ジェイガン・バヌトゥ・レナ・ウルフ・ザガロ・ミシェラン・リカード・マリア・サジ・マジ・ジュリアン・カシム・ロジャーとする手もあり、終盤がものすごく辛くなる。 マニュアルを使わなくても、メリクルはマルス、パルティアはウルフ、グラディウスはロジャー、スターライトはボアか(育っていれば)リフが使えるはず。魔除けと竜の盾の使い方が悩みどころだが、マルスに魔除けを使ってしまうと弾除けにならなくなるのをどう評価するか。ロジャーにブーツと魔除けを使って、普段は各種特効武器で戦うのが安定か。あとはマルスを堅くして、スピードリングはロジャーと前に出る方の司祭に、パワーリングと秘伝の書はマルスとロジャーの2トップに。マニュアルはロジャーやウルフの武器レベルが伸びなかった場合の保険として温存すべき(ロジャーが伸びなかった場合、ジェイガンにグラディウスを持たせてブーツを浮かせる案もある)。余裕があれば、ジェイガンかサジ・マジあたりにも少し回して3トップ気味にしてもよいだろう。 当然、Mシールドを使って魔法防御を最大にしてから魔除けを使うと減らないバグやドーピングアイテムの購入、闘技場の利用は封印する。SFCだとクラスチェンジできるキャラが多く、お荷物キャラが減っており、大地のオーブブースト(アイテムの「交換」を利用して大地のオーブを3連発する)も使えるため難易度はかなり下がる。 スターライトまで封印してしまうと、ファルシオンが手に入らずメディウスと素で殴り合う羽目になる。その場合はメリクル・グラディウス・パルティアもしくはデビル装備でなんとかするしかない(ワープを使った速攻で、必殺が出るまでリセットを繰り返すのが比較的楽だと思う)。 星のオーブを使った育成(SFC) 15面で星のオーブを入手し、16面(最後の闘技場)で稼ぐパターン。稼ぎ用のキャラは途中加入するエストを含めてせいぜい10キャラ程度。16面の敵を全滅させた時点で、取り残しがなければ、騎士勲章(騎士系)3、勇者の証し(傭兵)2、司祭の指輪(魔法系)1、飛竜の鞭(飛兵)1、オリオンの矢(弓兵)2を持っているはず。17面の秘密の店を利用しなくても、17面で飛竜の鞭、18面で司祭の指輪がそれぞれ1つ入手できる。 まず真っ先に候補に上がるのはマリク。レベル1のまま引っ張ってきて闘技場でレベル上げをすれば、全ステータス20も難しくはない(魔法防御のみ、多少吟味した方がよい)。リンダも、魔法防御に加えて守備力も吟味しなければならないが、かなり有望。 チキは、多少の吟味と竜石の補正でオール20が見える。闘技場に入れないため16面の増援で稼ぐのだが、竜石の消費を抑えるため、1撃で敵を仕留められるようになったらあえて敵の弓が届く場所(砦の上だが)に留まって、時間効率を上げる。武器レベルはもともと必要ないキャラなので、魔法防御と守備力だけ吟味すれば事足りる。 アベル・カイン・ロシェは、最低レベルのまま引っ張ってきて闘技場でレベル上げをすれば、パラディンの馬補正(魔法防御+6)込みでオール20が可能(やはり、魔法防御は吟味した方がよい)。開始レベルが高いハーディンはやや辛い(というか、星のオーブを使って育成する場合、ほぼ開始レベルと魔法防御だけが問題なので、運さえ軽く吟味すればマチスでも十分オール20が狙える)。 ゴードンは、オーブを使わなくても多少の吟味で魔法防御と守備力以外は20に届く。レベル1のまま引っ張っておけば守備力はごくわずかな吟味で20に届くし、クラスチェンジの際に+3のボーナスがあるので、魔法防御も期待値で16まで伸びるはず。一方カシムは魔法防御にボーナスがないが、レベル1で引っ張ればその他のパラメータはほぼ吟味の必要なく20になる。 ドーガもクラスチェンジの際に魔法防御+3のボーナスがあるのでかなり有利。オール20を目指す場合、加入レベルが低く運が上がりやすい分トムスよりも吟味が楽。 マルスは、レベル1のまま引っ張ってきて闘技場でレベル上げをすれば、魔法防御以外オール20は楽勝。クラスチェンジがないのでHPがあまり上がらない。 オグマは、魔法防御さえ捨てれば最後の10レベルくらいだけオーブを使えば事足りるため、通常の戦力と育成の両立がしやすい(というか、吟味をしていればオーブなしでもオール20に届く)。ナバールとラディも、20レベル傭兵までは育ててしまって構わない(十分以上の戦力になる)。意外なところでバーツもステータスは上げやすいが、武装が貧弱なので考えどころ(ジュリアンも、守備力の吟味が厳しそうだがイケるかもしれない)。 カチュアは、クラスチェンジしなくても、力・運・守備力を吟味すれば魔法防御以外オール20が見える(守備力がやや厳しい)。エストは守備力だけがネックだがけっこう厳しい。クラスチェンジありなら魔法防御以外は楽勝。パオラの運の吟味が厳しいものの、シーダは余裕でオール20になるし、ミネルバも全体的に軽く吟味してやれば十分届く。 マリクとリンダはまさに無敵の強さを見せるので、ぜひ育成したい。司祭の指輪が足りないため、どちらか片方だけ16面で最後まで育成し、もう片方は20レベル魔道士で止めておいて、18面(17面でも買えるが)で指輪を入手してから改めて鍛える。チキも、16面を逃がすと育成のチャンスが少ないのでここで育てておくべきだろう。強制参加のマルスとエストもここで育てない手はない。上記5キャラはほぼ何も考えず「イチから鍛え」た方がいいだろう。 魔法防御にボーナスがつき乗り物の制限がないゴードン・ドーガもメリットが大きいが、ドーガは移動力に難があるので少し考えどころ。秘密の店を使わない場合騎士勲章の数が足りなくなるので、その辺も検討が必要(パラディン2とジェネラル1で問題ないが、偏らせてもよい)。勇者の証しも2つしか入手できないので、数を絞っておく必要がある。17面で入手するアイオテの盾はドーガに持たせることになるだろうか。 あとは好みで、ジュリアン・飛兵・Sナイト・カシム・傭兵あたりの中から2~3キャラ選んでやれば問題ない。個人的には、シーダとジュリアンを最低レベルのまま引っ張って、Sナイト・カシム・傭兵を「ギリギリ戦力になる程度」のレベルにもっていくのが高効率だと思う(面倒なら、下位クラスの20レベルまで上げてしまってもさほど損はしない)。飛兵を複数育てる場合は、1つしかない飛竜の鞭(17面でもう1つ手に入る)の使用先をあらかじめ決めておく。ここまで来ると戦力的には十分以上で、完全に趣味の領域なので気楽に選んでよい。 ブーツと魔除けをどうするかも問題だが、魔除けは魔法防御の上がらないマルスかDナイトに、ブーツは歩兵なら誰でもよいだろう。あまり関係ないが、最終面は出撃順序で初期配置を調整して、1ターン目にマルスともう1キャラをワープさせて、マルスはメディウスを攻撃しもう1キャラは回復役を始末、大地のオーブを使ってからチキでメディウスにとどめを刺しマルスで制圧すれば、2ターンで終わる(ワープの杖は、残り2回のが2本あればよい)。