FreeBSDセットアップ「つまみぐい」その2 ports、packages、freebsd-updateなどを利用したソフトウェアの導入と維持 重要な追記:cvsupはすでに廃止されているのでportsnapとfreebsd-updateを使うこと (過去の資料として記事は残すが、すでに陳腐化した情報である) OSをインストールするまで インストール自体については、 http://www.h4.dion.ne.jp/~katsuwo/index.html http://iris.homeunix.net/yayoi/freebsd.asp をはじめとして、親切で丁寧な解説がいくらでもあるので、そちらを参照。 基本操作については http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/ http://x68000.q-e-d.net/~68user/ などを参考に、十分習熟しておく。 何か問題がある場合は、とりあえず http://www.jp.freebsd.org/man-jp/ http://www.jp.freebsd.org/QandA/ を読んでみる。 ぶっちゃけた話、上記のサイトをきちんと読んで回れば、このドキュメントを 読む必要はまったくないのだが、ここでは手っ取り早く「つまみぐい」をすることに 的を絞って、各情報をまとめてみたい。 下準備 # 細かい設定はその3で見直すので、ここでは最低限必要な事項のみ扱う # その3にも目を通しておくとよいだろう ログインシェル変更(デフォルトで入っているので、ここではtcshを使用) http://hp.vector.co.jp/authors/VA022911/tec/freebsd/04chsh.htm http://www.cr.ie.u-ryukyu.ac.jp/~jahana/tips.html > chsh -s /bin/tcsh # -sオプションはシェルの変更を表す ~/.cshrcに set autolist # タブキーで補完した際に複数の候補があったら列挙 set rmstar # rmの引数に * を指定したとき、本当に削除するか確認する setenv PACKAGEROOT ftp://サーバ名 # pkg_add -r で使うサーバを設定 の3行を追記 # FreeBSD.orgとはフォルダ構造が違うサイトからpakcagesを落とす場合は # PACKAGEROOTの代わりに PACKAGESITE ftp://サーバ名/デフォルトのディレクトリ/ # としておく(最後の/を忘れない) サーバ名のところはftp.FreeBSD.orgではなく ftp.jp.freebsd.org、ftp2.jp.freebsd.org、ftp3jp.FreeBSD.org(略)ftp9.jp.freebsd.org のどれかを使うか、FreeBSD関連のソフトウェアの項目を参考にringサーバを使う(以下同様)。 例1:setenv PACKAGEROOT ftp://ftp6.jp.freebsd.org 例2:setenv PACKAGESITE ftp://ftp8.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/packages/All/ > source ~/.cshrc # 設定をその場で有効にする(やらなくてもログインしなおせば有効になる) モジュールやドライバの調整(必要なら) http://www.jp.freebsd.org/cgi/mroff.cgi?subdir=man&lc=1&cmd=&man=loader.conf&dir=jpman-5.2.0%2Fman§=0 # コンソールがきちんと表示されていてキーボードからの入力ができているなら、 # ここでいじる必要はない。 /boot/loader.conf(なければ/boot/defaults/loader.confを参考に新規作成)を 適当に編集してリブート。 # /boot/loader.confを編集する場合、最初の1行に # userconfig_script_load="YES"(ユーザーが行った設定を有効にする) # と書いておく(デフォルトではこの1行しか書かれていない) make実行時のオプションの設定 http://www.jp.freebsd.org/cgi/mroff.cgi?subdir=man&lc=1&cmd=&man=make.conf&dir=jpman-5.2.0%2Fman§=0 http://www.otsune.com/fswiki/wiki.cgi?page=%2Fetc%2Fmake%2Econf /etc/make.conf(なければ/etc/default/make.confを参考に新規作成)を 適当にいじっておく。とりあえず MASTER_SORT_REGEX?= ://[^/]*?.jp[/.] # ダウンロード時に、サーバ名に.jpを含むアドレスを優先させる の1行だけ書いてあれば大きな問題はない(はず、多分)。 追記: 5.x系を最小構成でインストールすると/etc/default/make.confが 自動作成されないので、/usr/shere/examples/etc/make.confを参考に 新規作成する。 ファイルの入手 http://www.h4.dion.ne.jp/~katsuwo/freebsd-guide-old/05_install.html http://www.intaa.net/~gato/ftpserver/ インターネットもしくはローカルネット上のサーバにFTP接続する http://www.jp.freebsd.org/cgi/mroff.cgi?subdir=man&lc=1&cmd=&man=ftp&dir=jpman-5.2.0%2Fman§=0 # デフォルトで入っているクライアントを使う場合。 > ftp ftp://サーバ名 として ftp> bin # バイナリモードで転送する をやってから、 ftp> get 欲しいファイル 終了は ftp> bye もしくは ftp> quit ftp> site index ファイル名 でファイル検索、 ftp> ! command 引数1 引数2・・・ でシェルの操作が可能。 インターネットからfetchコマンドでとってくる > cd ダウンロード先のディレクトリ > fetch ファイルのURL telnetやSSHを使ってLAN内の他のマシンからコピー # インターネットに直接つながっている(=ルーターがない)場合は細心の注意が必要。 # SSHについてはその8で触れる ぐぐれば解説がたくさんあるのでそちらを参照。telnetの利用は極力避け、 SSHを使うようにする(インターネットに直接つながっているなら、SSH1択)。 クライアントは、Windows用のものならPuttyが無難か。 デスクトップで使う場合は、あまりリモートシェルだのリモートデスクトップだのは 必要ない気もするが、ファイル転送なども行えるので、便利といえば便利ではある。 # Puttyの場合、ファイル転送にはpscpという付属ツールを使うが、 # これが使いにくければWinSCP2というツールもある(筆者は使った経験なし) FTPDを起動させてLAN内の他のマシンからアップロード # 素のFTPDは、ファイアーウォールの中であったとしてもあまりオススメしない # ひと手間かければそこそこ安全に使うこともできる(詳細はその8の # もっと手軽なchrootに譲る)が、どうせひと手間かけるならsshを入れた方が # よいと思う > /usr/libexec/ftpd -D # > /usr/libexec/ftpd -Da アップロード元ローカルIP とした方がより安全だろう。 あとはアップロード元のマシンからローカルIPの直打ちでFTP接続する。 # ユーザー名とパスワードは一般ユーザーのものを使う。 使い終わったら > ps -ax | grep ftp などとしてftpdのPID(プロセスID)を調べ、 > kill プロセスID としてデーモンを終了しておく。 他のマシンでCD-RやCD-RWを焼く # 原始的だが手軽で安全確実 rootユーザーで > mount /cdrom とすればCDドライブのディスクが読み取り可能になる。 あとは/mnt/cdrom/以下のディレクトリにアクセスすればよい。 # 別にフロッピーディスクを使ってもマズくはないが、容量が小さいので不便 FreeBSD関連のソフトウェア ftp://サーバ名/pub/FreeBSD/ 以下のディレクトリにアップロードされている(FreeBSD-current/以下が最新)。 本家以外(ミラーサーバ)では、 ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/FreeBSD http://core.ring.gr.jp/pub/FreeBSD/ が最大手だろう # ミラーサーバの複合体のようなもので、複数のサーバで負荷を分散している。 portsの情報は http://www.freebsd.org/ja/ports/ を参照。 この他、Linuxエミュレーションを利用すればLinux用のソフトウェアも動くし、 そもそもPCUnixであればプラットフォームを問わず動くソフトウェアもある。 Wineを使えばWindows用のソフトウェアを動かすことも一応可能。 ソフトウェアのインストール1(ports) http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports.html http://www.din.or.jp/~dragonx/ports.html http://iris.homeunix.net/yayoi/freebsd/basic/ports.asp # ソースコードのダウンロードから、コンパイル、インストールまでを # 自動でやってくれるスクリプトを利用する方法。 下記「portsを最新にする1」と「portsを最新にする2」を参考にportsを入手する # mini版以外のインストールCDにも一部収録されており、 # デフォルトの展開先は/usr/ports/以下。 真っ先に、/usr/ports/openssl/を最新にしておく。デフォルトで入っている 場合もあるが、セキュリティ関係は新しいバージョンを使った方がよい。 # sslが入っていないと一部のportsが利用できない > cd /usr/ports/欲しいソフトウェアのディレクトリ > make install clean # コンパイルからインストールまで一気に行い、作業ファイルを削除するという意味で、 # あとは(ほぼ)全自動で作業が進む。 # >make install # >make clean # と2回に分けても同じ処理になる。 インストールが終わったら > rehash # パスを通す(やらなくてもリブートすればパスは通る) アンインストールは、 > cd Portsのあったディレクトリ > make deinstall > make -DBATCH install とすると、設定画面での入力が必要なソフトウェアのインストールを 最後に回してくれる。 > make config とすると、makeを実行したディレクトリ/work/にファイルを展開して コンフィグを行ったところで止まるので、work/以下にあるmakefileなどを 確認したり編集したりできる。このとき設定ファイルの類いも事前に編集してから インストールできるので便利。編集が終わったら > make install でインストールすればよい。 # workディレクトリは> make clean で削除される ソフトウェアのインストール2(pkg-add) http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports-troubleshooting.html http://www.randynetwork.com/blog/116 http://www.wakaba.toyonaka.osaka.jp/~oe3/FreeBSD/ Portsによるインストールは、最新バージョンの最適化されたバイナリを インストールでき、オプションや起動ファイルも自動設定してくれるという 利点があるが、ヘビー級ソフトウェアだと(マシンによって)コンパイルに 半日近くかかることもある。また、コンパイル自体が失敗することもまれにある。 ということで、コンパイル済みのバイナリをインストールする方法がこれ。 ftp://サーバ名/pub/FreeBSD/ports/packages/ 以下のディレクトリから、適当なディレクトリにパッケージをダウンロードして、 # デフォルトのダウンロード先は/usr/ports/packages/以下(だと思う、多分)だが、 # インストールが終わったらどうせ消すファイルなので、/tmp/あたりでやってもよい > pkg_add ファイル名 とするだけでインストール可能(-vオプションくらいはつけてもバチは当たらないかも)。 > pkg_add 欲しいファイルのURL とすれば、ダウンロードの手間も省くことができるし、 > pkg_add -r 欲しいファイルのURL とすれば必要なファイルを勝手にそろえてインストールしてくれる。さらに、 > pkg_add -r 欲しいソフトウェアの名前 だけでも、インストールが可能(デフォルト設定だと、一部のソフトウェアのみ) # たとえば> pkg_add -r kde だけでKDEを依存環境ごとインストールできる -r オプションをつけた場合、~/.cshrcにPACKAGEROOTで指定したサーバの /pub/FreeBSD/ports/packages/Latestディレクトリ、もしくはPACKAGESITEで 指定したディレクトリからファイルをダウンロードするが、 ports/packages/Latestディレクトリとports/packages/以下にある他の ディレクトリでは、ファイルのラインナップやバージョンが微妙に違う (Latestには、古めの安定バージョンを、数を絞って掲載しているのかも)。 # PACKAGEROOTもPACKAGESITEも指定しないと、 # ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/packages/Latestディレクトリ # からのダウンロードになってしまうので、少なくとも片方は指定しておく。 このため、PACKAGESITEにftp://サーバ名/pub/FreeBSD/ports/packages/All/ あたりを指定しておくと、pkg_add -r を多用する場合には楽だろう。 # 上記の設定をしておけば、http://www.freebsd.org/ja/ports/ や # ftp://サーバ名/pub/FreeBSD/ports/packages/packages あたりを # ブラウザで開いて、バージョン番号を確認しながらpkg_add -r で # インストールできる。たとえば、> pkg_add -r XFree86-バージョン番号 # とやればXFree86のインストールが可能(PACKAGEROOTを指定した場合と違って、 # バージョン番号の指定が必須になっているので注意) pkg_info、pkg_delete、pkg_updateで、それぞれ情報確認、アンインストール、 バージョンアップができる。pkg_deinstallはpkg_deleteの拡張版で、 -rオプションや正規表現が使える。> pkgdb -F(-aもつければ自動実行できる)と > pkgdb -u (-fもつけないと効果がないことが多い)で導入したソフトのリストを 修正、更新できる。 portsを最新にする1(手動) http://www.freebsd.org/ja/ports/ http://sakura.take-labo.jp/freebsd/ports.php # スマートではないが単純な方法 # /usr/portsがシンボリックリンクになっている場合、 # 上書きされてしまうので注意が必要 ftp://サーバ名/pub/FreeBSD/ports/ports/ports.tar.gz をダウンロード > mv /usr/ports/distfiles ~/ # distfiles をバックアップ > rm -r /usr/ports # 古い Ports ツリーを全て削除 > tar -zxf ports.tar.gz -C /usr/ # ports-current を展開(-vオプションを追加してもよい) > mv ~/distfiles /usr/ports/ # distfiles の復旧 Ports Collection の一覧は下記参照 http://www.freebsd.org/ja/ports/master-index.html # http://www.freebsd.org/ja/ports/に比べてかなり重いので注意。 portsを最新にする2(cvsup) http://sakura.take-labo.jp/freebsd/ports.php http://kurombo.dip.jp/FreeBSD/cvsup_ports.html http://hiiro-sou.hp.infoseek.co.jp/unix/tips/cvsupit.html http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/cvsup.html # 筆者はXなしの方しか試したことがないので、 # Xありの方のは動作がよくわかっていない cvsupのインストール Xなしの場合は > cd /usr/ports/net/cvsup-without-gui > make install clean # けっこう時間がかかる。 # ezm3(Modula-3というコンパイラのカスタム版らしい)のインストールが重い模様。 Xありの場合は > cd /usr/ports/net/cvsup > make install clean # 非常に時間がかかるので、pkg_addを使うのも一案。 cvsupitを使って設定 > cd /usr/ports/net/cvsupit > make install # メンテナンスが終了したのか、パッケージによってはcvsupitのportsが入っていない。 # > pkg_add ftp://サーバ名/pub/FreeBSD/ports/packages/All/cvsupit-3.1.tgz # でもインストール可能。 接続するとまず、ソースコードどれか欲しいならやるよ?と聞かれるので答える # 使う予定がなければ、必要になったときに改めてもらえばよいのでnoneでよい ports collection 欲しいの?と聞かれるのでyes doc sources いる?と聞かれるので答える # 容量が厳しいのでなければもらっておくとよい。 Base directory とPrefix directory は両方とも/usrで。 # この設定だと/usr/ports/というディレクトリを自動で作って、そこに # インストールする。(つまりデフォルトのまま) 接続先のサーバを聞かれるので、近くのサーバを選択。 # これで設定自体は終わり。 いま実行しますかね?と聞かれるのでyes ナローバンドならファイル圧縮して送ってあげるけど?と聞かれるので正直に返答。 # 設定ファイルが自動作成されて、portsの更新が始まる # 初回実行なのでしばらく時間がかかる いまさらだが、 > mkdir /usr/sup > cp /usr/share/examples/cvsup/refuse /usr/sup/refuse /usr/sup/refuseを開いてdoc/ja_*とports/japaneseを消しておく # 後述のportupgradeと併用するなら、portsのrefuse設定は控えめにした方が無難な模様 # 白紙にしてしまっても、問題がないといえば問題はない refuseファイルでは、#を使ったコメントアウトは無効らしい(otsuneさんの情報)。 /etc/cvsupfileの内容を確認して、必要なら修正しておく 手動で設定 > mkdir /usr/sup > cp /usr/share/examples/cvsup/好きなテンプレート /usr/sup/my-supfile # コピー元は、ports-supfileかcvs-supfileが普通だろう # コピー先は、別にこの場所や名前でなくてもよい > chmod 644 /etc/my-supfile としてから/usr/sup/my-supfileを適当に編集 # 最低限、default host の設定(cvsup?.jp.FreeBSD.orgといった形で、?には # 数字を入れる)とprefix(最近のportsだと/usrになっていない)だけはする。 # ports-supfileから作ったなら、doc-allを追加しておいてもよいし # http://www.freebsd.org/releng/index.htmlを参考にport-allに # tag=RELENG_バージョンをつけてstableだけとってきてもよいし、 # ports-securityとdoc-allあたりだけを取ってくるようにしてもよい # (この場合他のソフトウェアはportsではなくpkg_addで更新する)が、 # 素直にports-all tag=.のままにしておくのが一番無難。 > cp /usr/share/examples/cvsup/refuse baseで指定したディレクトリ/sup/refuse # 普通は/usr/sup/refuseになるはず としてから指定したusr/sup/refuseを適当に編集 # すくなくとも、doc/ja_*とports/japaneseは消す # 行頭に#を置くコメントアウトは無効らしい(otsuneさんの情報)ので注意。 ここで「ダウンロードしない」設定にしたportsやドキュメントは、 cvsup実行時に削除されてしまうので、よく考えて設定する。 # arabicセクションのopenofficeなど、フォントの都合でportsdbを失敗させる # ものもあるので、そういったものは消しておいた方がよい。 以後の管理 コンソールからなら > /usr/local/bin/cvsup -g -L 2 suplileの絶対パス # cvsupitを使ったなら/etc/cvsupfileだが、別に移動しても問題ない Xからなら > /usr/local/bin/cvsup suplileの絶対パス & で更新する。長いのでエイリアスにしておいたほうがいいかもしれない。初回は 特に時間がかかるので注意。 # 設定ファイルの保管場所は、/usr/local/etc/cvsupが本来のデフォルトらしいが # /usr/supにまとめてしまってかまわないと思う ホストがビジーだった場合は、-h サーバ名 というオプションをつけて実行すれば、 デフォルト以外のサーバに接続してアップデートできる。また、コマンドは絶対パスで 指定しないと(/usr/local/bin/cvsupではなく単にcvsupとすると)、シェルによって うまく動かない場合がある。 # sysutils/fastest_cvsup(もっとも速いcvsupサーバを探してくれるコマンド)を # インストールしておいて、-h `fastest_cvsup -Q -c jp` などとするのもアリ。 必要があれば、/etc/crontabに定期的に実行するよう書いておく。 # /etc/crontabについてはその8を参照。 バイナリアップデートする(Binary Security Updates for FreeBSD) http://yang.amp.i.kyoto-u.ac.jp/~yyama/FreeBSD/security/freebsd-update-j.html http://www.daemonology.net/freebsd-update/ # 2004年9月23日現在、FreeBSD4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2に対応、 # 4.7と5.0はメンテナンスが終了している。 > cd /usr/ports/security/freebsd-update > make install clean # /usr/local/freebsd-update/がなければmkdirしておく > cp /usr/local/etc/freebsd-update.conf.sample /usr/local/etc/freebsd-update.conf # 必要ならfreebsd-update.confを編集 > freebsd-update fetch > freebsd-update install リブートしておく。 ソフトのインストールをさらに自動化する(portupgrade) http://www.fkimura.com/portupgrade1.html http://home.catv.ne.jp/dd/t_robot/computer/FreeBSD/portupgrade.html http://iris.homeunix.net/yayoi/freebsd/inst/portupgrade.asp http://sakura.take-labo.jp/freebsd/ports.php http://hiiro-sou.hp.infoseek.co.jp/unix/tips/portsupg.html # rubyが必須(portsから入れれば自動で入る) > cd /usr/ports/sysutils/portupgrade > make install clean > mkdir /var/log/ports > mkdir /usr/ports/packages > mkdir /usr/ports/packages/All /usr/local/etc/pkgtools.confの最後の項目を PORTUPGRADE_ARGS = ENV['PORTUPGRADE'] || \ '-L /var/log/ports/portupgrade-%s::%s.log' などと書き直す(ログの名前や場所はなんでもよい)。 # 心配性な人は-vや-bも書いておくとよい。 # -Lはログファイルの場所、-vは詳細なログを画面に表示、-bはバックアップ作成 > rehash > cd /usr/ports > portsdb -Uu # ソフトウェアのバージョン情報データベースを更新する > portupgrade -a # 基本的にはしばらく放置だが、途中でダイアログが出るソフトもあるので注意。 # 一部は-yオプションで飛ばせるが、飛ばせないものや飛ばすとまずいものもある。 # 特に、gnomeやKDEなど依存関係が複雑なソフトウェアを入れた直後は時間がかかる ディスク容量が厳しければ、不要なファイルを消しておく。 > portsclean -C # 作業ファイルを削除 > portsclean -D # 古いバージョンのファイルを削除 # XFree86、gnome、KDEといった依存関係の複雑なソフトを入れる場合、 # portupgrade -a の前にするか後にするかちょっと悩む(-fオプションの絡み)。 # 後者の方が無難なような気もするが無駄が多い気もする。 以後、 > portinstall セクション名/ソフトウェア名 # 要するに/usr/ports/以下のディレクトリ名を指定すればよく、 # たとえば> portinstall x11/XFree86 などとするが、 # セクション名は省略できることが多い。バージョン番号は原則不要。 で新規インストール > portupgrade セクション名/ソフトウェア名 でバージョンアップ > portupgrade -a ですべてのソフトの一括バージョンアップを自動で行ってくれる。 # タイムスタンプを見て必要なソフトウェアだけ選んでバージョンアップしてくれるし、 # デフォルトでmakeの前後にcleanを行うようになっているし、pkgtools.confで # -Lオプションを設定してあるのでログ取りもやってくれる。 -Rオプションを指定すれば、これからインストールするソフトウェアに必要な 依存環境をすべてそろえてくれる(-fオプションやメタパッケージと併用するのが 本来の使い方なのかな?)し、-Pオプション(最新のportsと同じバージョンの packagesがあればそちらを使う)や、-PPオプション(packagesしか使わない)を 指定すれば、コンパイルなしでのインストールも可能。 -mオプションでmakeオプションの追加(デフォルトのオプションに追加)、 -Mオプションでmakeオプションの置換(デフォルトのオプションは破棄)が可能。 たとえば、 > portinstall -M '--myoption' mysoftware とやると、 > ./configure --myoption としてからmakeを実行したのと同じことになる。 # makeオプションやconfigureスクリプトについてはその3を参照 たいていの場合、-Mではなく-mオプションを使うことになるだろう。 # -mオプションは複数回、たとえば # > portinstall -m '--myoption1' -m '--myoption2' mysoftware # のようにも使える。 依存するソフトウェアが古いだの入っていないだのと言われた場合は、 一度> portinstall -R ソフトウェア名 を実行してみて、その後 改めてインストールする。それでもだめな場合は、依存ソフトウェアを アンインストールしてから再インストールし、改めてインストールを試みる。 依存ソフトウェアの削除や再インストールでこける場合、-fオプションを つけて実行してみてもいいが、面倒が起こる可能性が多少ある。 依存ソフトウェアには手をつけないで、portupgradeに-Oオプションを つけるという方法もあるが、これも面倒が起こる可能性が多少ある。 いよいよ手詰まりになったら portupgrade自体のバージョンアップ、cvsup、portsdb -Uu を実行してからリトライ。 portinstall -a が失敗する場合 http://www.pochi.cc/~sasaki/diary/?0325 http://blog.unknown.jp/mt/archives/000291.html > portsdb -u を実行する。それでもだめなら> portsdb -Uu portsdb -Uu 自体にエラーが出る場合はcvsupのrefuseファイルを名前変更してから > cvsup > pkgdb -aF > pkgdb -fu > pkgdb -aF > pkgdb -F と2ループくらいやってみる。 継続的な管理 上記をすべてインストールしたのであれば、 気の向いたときに > cvsup -g -L 2 suplileの絶対パス > portsdb -Uu > portupgrade -a とやって、たまに > freebsd-update fetch > freebsd-update install とやっておけば、システム全体がほぼ最新に保たれるはず(きっと)。 インストールしたファイルの情報は/var/db/pkg/と/var/db/ports/に ソフト名+バージョン番号を名前にしたファイルができるのでそれを参照。 以上で、環境維持のための作業はひと段落なので、あとは好きなソフトウェアを 適当に放り込んであんなことやこんなことをする。 Xを入れる場合 # makeしてもよいが非常に時間がかかるので、 # >portinstall -P もしくは> pkg_add -r で入れた方が楽 # また、ここまでの設定をXの仮想コンソールからやりたいのであれば、 # 先に入れてしまってももちろん問題ない なにはともあれ、 ports/packages/x11/XFree86 をインストール。 手動での設定は > XFree86 -configure /root/にXF86Config.newというファイルが自動作成されるので、 > cp /root/XF86Config.new /etc/X11/XF86Config としたうえでXF86Configを適当にいじる。 # 単にXを立ち上げるだけなら、XF86Config.newを # コピーしただけで十分なことが多い CUIツールでの設定は > /usr/X11R6/bin/xf86config として質問に答えた後、/etc/X11/XF86Configを適当にいじる。 # モニタには適当な名前をつけ、それ以外は名前なしでエンターを押す # (と問題が少ない気がするが、理由は不明) # たいていの場合、マウスはautoを選べば問題なく、キーボードと # チップセットは一覧から選択すればよい。モニタの対応周波数だけは # 設定をメモしておく必要があるが、Windowsの入っているマシンなら # ファイル名を指定して実行>DxDiag>情報をすべて保存ボタン # と選択すれば、詳細なハードウェア情報が得られる。 GUIツールでの設定は > /usr/X11R6/bin/xf86cfg # 使ったことはないが、便利らしい # GUIってことはXからしか使えない(のだと思う、多分) # > XFree86 -configure を使ってとりあえずXを立ち上げ、 # 改めてxf86cfgで設定をするといった使い方になるのだろう。 細かい設定はいろいろあるが、たいていの場合は上記だけやっておけば > startx でX(とxterm)が立ち上がるはず。 # モニタの様子がおかしい場合は、XF86Configをバックアップしてから # エディタで開き、解像度や色深度を低くしてみる